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転載・過去・未来 2836号(2020/05/18)
その156 沖縄の長寿村を調査して~耳たぶマッサージと笑いとパロチン

食文化研究所所長 永山久夫
 国の財政がひっ迫する中、これからますます質の高い介護は難しくなっていくことでしょう。

 そういう時代ですから、やっぱり「自分で健康を管理する」という考え方が大事です。

 そのためには、普段から体の酸化を防ぐ食べ物を食べたり、生活に気を配りながら、医療や薬の世話にならないようにすることが大切です。これが「健康自立」の出発点です。

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 沖縄の長寿村に調査に行った時、長生きしているたくさんの方にお会いしました。すると、共通している部分がいくつかあることに気が付きました。

 その一つは、皆さん「耳たぶが大きい」ということです。

 89歳で、とても元気なおばあちゃんがいました。その方の耳たぶも大きくて、私はその方に聞いてみました。

 「おばあちゃんは、なぜそんなに耳たぶが大きいんですか?」って。

 すると、その方はニコッと笑って言いました。

 「私は耳たぶを一日30回マッサージしているんですよ」と。

 耳たぶというのは、昔はよくしもやけになっていました。一番血液の循環が悪いところだからです。だから、耳たぶを指でマッサージして血液の循環をよくすることは、体全体の血液の循環をよくすることにつながります。

 そして、脳の老化防止にもつながります。皆さんもぜひおやすみになる前にやってみてください。血液の循環がよくなって体が温まり、よく眠れる効果もあるんですよ。

 それから、長生きしている方にはよく笑う方も多かったです。

 20秒笑うと10分間運動したのと同じ効果があるそうです。

 笑うと、ナチュラルキラー(NK)細胞が増えます。これはがん細胞などをやっつける細胞です。「ナチュラル」とは、「自然に」「持って生まれた」という意味です。

 若いうちはこのNK細胞が多いのですが、年を取るとだんだん減ってきて病気になりやすくなります。でも、笑うとこれが増えるんですね。だからたくさん笑いましょう。

 夫婦関係も健康に影響しますね。徳川家康も言ってます。「夫婦は縁があって一緒になったんだから、常にお互いを慈しみ合いなさい。仲良く生活しなさい」と。

 そして、その象徴として「吻合(ふんごう)が大事」と言いました。「唇を合わせる」ということです。

 唇を合わせると、旦那さんのパロチン(唾液腺ホルモン)が奥さんに少し移動します。そして、奥さんのパロチンも旦那さんに少し移動します。このパロチンは「若返りホルモン」とも呼ばれています。

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 最後は死に方です。95歳くらいまで長生きして、ある朝、ご飯を食べてお茶を一杯飲んだ後に、まずお父さんが「ああ、胸が苦しくなってきた。もうダメかもしれない。母ちゃん、ありがとう。さよなら」と言ってぱたっと死ぬ。

 その後30分くらいしたら今度はお母ちゃんが、「私も胸が苦しくなってきた」と、ぱたりと死んでいく。その時に、梅の木に止まったウグイスなんかが鳴いてくれると一番いいなぁと、私なんかはイメージしてるんですけどね。

 ただ、そういう死に方をするにしても、枕元に現金を80万くらい置いておかないと、誰も片付けてくれないかもしれませんね(笑)。

(2005年4月25日号より)
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