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取材ノート 2615号(2015/09/07)
お菓子かお酒、あなたはどっち?

編集部 野中千尋
 8月24日号に、山本清次さんの「氣」についてのお話が掲載されました。

 「気」は目には見えませんが、私たちの体にとって重要な役割を果たしていると考えられています。それについて、薬膳やマクロビオティックをはじめとする食のスペシャリスト、宮崎市の畑中美智子さんの講演で伺ったお話をご紹介します。

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 東洋医学に「気・血・水」という考え方があります。その3つの中で特に重要な役割を果たしているのが「気」です。

 最近、ストレスを感じて暴飲暴食してしまったり、疲れやすくなり元気が出なかったりしませんか? それは、「気」が滞っている、もしくは少なくなっているサインで、体調を崩す一歩手前の「未病」という状態なのだそうです。

 人間の体は、「気・血・水」の3つの要素がバランスをとり、「中庸(ちゅうよう)」という状態にあるとき、健康といわれます。病気になってしまうのは、これらのバランスが崩れているということなのです。

 バランスが崩れる原因はさまざまですが、「自分に甘すぎるタイプ」と「自分に厳しすぎるタイプ」という2つの性格が影響することがあるそうです。

 自分の性格がそのどちらの傾向にあるかは、「甘いものが好き」か、「アルコールが好き」かで分かります。

 甘いものが好きな人は、自分に甘すぎるタイプです。ストレスを感じやすいのが特徴で、その反動で「自分にご褒美をあげたい、自分を癒やしたい」という自愛の気持ちがとても強くなります。

 そんな「ご褒美」が頻繁になると、血糖値が乱高下してしまうため、体調を崩しやすくなってしまうということでした。

 また、1日頑張ったあとにプシュッと缶ビールを開けるのが大好きな方もいると思います。このようなアルコール好きの人は自分に厳しすぎるタイプです。ストレスには強いのですが、なんでも一人で頑張りすぎてしまう傾向があるのです。

 「『ギリギリまで頑張った後にお酒を飲んで、一気に力を抜く』という激しい緩急のつけ方が、体を壊す原因になります」と、畑中さんは話されていました。

 私も、疲れた日の夜には無性にお酒を飲みたくなるときがあります。あれは「そろそろ体調を崩すよ」という身体からのサインだったのかもしれません。

 ちなみに、崩れてしまった体のバランスを整えるおすすめの薬膳食材も教えていただきました。疲れやすく、元気が出ない人はキャベツ・かぼちゃ・かつお・椎茸を、ストレスを感じてイライラしてしまう人はセロリ・生姜・玉ねぎ・青シソ・柑橘系などを食べると良いそうです。

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 一人暮らしをしていると、誰もとがめないのをいいことにお菓子やお酒に手を伸ばしたくなることがあります。

 食欲の秋。誘惑に負けず、しっかり自己管理をしようと思いました。

(編集部/野中千尋)
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