イラっとした時の落ち着かせ方
3月23日号の山本孝弘・中部特派員の社説「そこに愛はあるのかい?」は、まるで私に向けて書いたのでは!?と思う内容でした。こんな話でした。
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教育者・東井義雄さんの著書『母のいのち子のいのち』には「教育とは愛なのだ」というエピソードがいくつも載っている。
昭和初期の話、いつも鉛筆を削ってこない少年がいた。
先生が訳を尋ねると、「鉛筆を削るためのナイフを買ってほしいと父に言ったが、勉強ができない奴にそんなものはいらない」と言われたらしい。
ある日、児童の一人が「買ったばかりのナイフがない」と騒ぎ始めた。
先生はハッとした。
放課後、あの少年の机に、そのナイフが入っていた。
先生はすぐ金物屋に行き、同じナイフを買って、持ち主の児童の机の奥に忍ばせた。
先生はその児童に言った。
「君は慌て者だな、もう一度、机をよく探してみたら」
「ナイフがあった!」と児童は喜んだ。
時は経て、19になった少年から、先生に手紙が来る。
戦地からだった。
「あの時、先生は何も言わないで、僕を許してくださいました。
死が直前に迫った今、お礼を申し上げたい… 」
目の前に起きた行動を戒めるのではなく、やってしまった相手の心に寄り添おう。
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私は家に帰ると、小さなことが積もり積もって、イライラが爆発しそうな時があります。
その矛先はいつも子どもたち。
社説の終盤にこう書いてありました。
子育て中は腹を立てることが多い。
そんな時、「そこに愛はあるのかい?」とささやきを受け止めるため、6秒数えて一呼吸置き、心を落ち着かせるのがいいそうだ。
この社説を読んでから2週間。
6秒数える習慣が少しずつできています。
そして、数えた後、「できたね」と自分を褒めれるまでになりました。
広報部、重春文香