これは何でしょう?~日本講演新聞 仙海義之さん講演記事
突然ですが、質問です。これは何でしょう??
これ、、、↓↓
ヒントは、、、
☆日本人なら誰もが持っているもの
(いや、持っていてほしい!!)
★説明するのが難しいもの
(いや、説明できてほしい!!)
こんにちは重春です!
正解は、「わび」「さび」です。
皆さんは「わびさび」という言葉は知っていると思います。
しかし、多くの方が何となくわかっているけど、
具体的に説明するのは難しいのではないでしょうか。
この日本人独特の感性「わび」と「さび」を
分かりやすく教えてくださるのは、
12月21日号の講師、
(公財)阪急文化財団の仙海義之(せんかいよしゆき)さんです。
わび
「わび」は不完全なものを個性と感じたり、そこに美しさを見出す感性です。
たとえば、陶芸でお茶碗を作ったとします。
焼き上がったものを見ると、
割れてヒビが入っていました。
普通は使えないと思ってしまいますが
昔の日本人は、この割れやヒビという不完全なところに
手を加えたり、強調してそこに個性や美を感じていました。
「わび」を身近なものにたとえると「ダメージジーンズ」だと仙海さんは仰っています。
ジーンズにダメージ加工をしたのは、実は日本人が最初なんだそうです。
あんなに破れているのをかっこいいと思い、あえてダメージを加えてファッションにしてしまいました。
仙海さんはそれこそ日本人の「わび」だと言います。
それに対して、
さび
「さび」とは、長く使っているうちに色褪せたり、手触りが変化してしまったものにも「味わい」を感じる感性です。
新品でピカピカの物も魅力的ですが、骨董品にも価値を感じますよね。
それが「さび」の世界です。
このわびとさびは、人間にもなぞらえることができると仙海さんは仰っています。
人間は誰もが苦手なものがり、完全な人はいません。
そこをオンリーワンや個性と捉えること、
これが「わび」です。
そして、年齢を重ねるごとに増す渋みや重厚感、オーなどは「さび」です。
今はやりのグレーヘアが美しいと感じるのもさびです。
このように日常や人間になぞらえると、
一見固い感じのする「わびさび」というものが
一気に身近に感じ、面白ろく思えるではないでしょうか。
仙海さんの記事は、3回連載で送ります。