ホームサンプル一覧

お金の正体って何? 2648号(2016/05/23)
その4 商売では、誰もが「ホールインワン」を出すことができる

YSメンタルヘルス㈱ 会長 佐藤康行
4satoyasuyuki.jpg
 私がレストランチェーン店のオーナーだったとき、社会はバブル経済のまっただ中でした。

 成功者が集まるいろんな会に毎晩のように顔を出していましたが、中には「一晩で20億儲けた」とか信じられない話をたくさん聞きました。

 何百億も儲けている不動産王みたいな人にも会いましたが、「なんでこの人が!」と思うくらい、中身を感じられない人でした。

 でもバブルが弾けると、そういう人たちはみんなきれいに消え去っていきました。

 「バブル」というのは、私流に解釈すれば「自分を高めず、お客様を喜ばせようとせず、お金だけを追いかけている状態」です。

 たとえば土地や株は、買って置いておくだけで値段が上がりました。人間的成長とか、お客様に喜ばれるとか、そういうものとは関係のない儲けでした。

 だからバブルは、やがて泡のように弾けて消えていったのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


 「流行」は「流れて行く」と書きますが、何が流れていくのかというと「人の心」です。

 時代によって流行は変わります。ミニスカートが流行ったりロングスカートが流行ったりするのです。

 その「流れ」を見て手を打てれば、お客様に価値を感じてもらえるものを提供できます。

 常に価値あるものを提供する商売をすれば、その方は常連になり、大切なお友だちに口コミで情報を広めてくれたりするのです。

 お客様は誰一人として、商売している人を儲けさせようと思ってお金を使うわけではありません。

 みんな自分のお金ですから、自分の利益のために使おうとするのです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~


 ゴルフで、何百ヤードも離れている穴に一発でボールを入れることを「ホールインワン」といいます。

 これは「何万分の1」くらいの確率でしか起こらず、実際にお目にかかることはほとんどありません。

 でも、もしその穴をボールが止まるところに持っていけるならばどうでしょう。誰もがホールインワンできるし、どこに打ってもホールインワンできますよね。

 弓でいえば、放った弓の先に的の真ん中を持っていけば、みんな的の中心に当てることができます。

 実際の競技ではもちろんそんなことはできませんが、商売ではそれが可能です。

 つまり、お客様が望んでいることを察知し、お客様の利益になることをするのです。そうすれば間違いなく、お客様は喜びます。

 お腹が空いたとき、お寿司を食べたい人にはお寿司を食べさせ、ラーメンを食べたい人にはラーメンを食べさせて、その願望に100%合うものを持っていけば、そのお客様は間違いなく満足します。

 それが商売での「ホールインワン」ということです。

 それを、通常よりも安い値段で、逆に価値をさらに高くしていけば、お客様は喜んでお金を払うでしょう。

 誰でもその気になれば、それをすることができるのです。そのために知恵を出すのです。

(『お金の不安が消える本』出版記念講演会より/大槻博美・関西特派員、村岡史章・九州特派員取材)

kakeizu201602.jpg
お友達紹介
ブログ
  • 水谷もりひとブログ
  • くるみノート
  • とね書
  • スタッフブログ