『書斎の鍵』という本
6月は講演会が結構多かったです。6月2日の愛媛日帰り講演から始まって、神戸、東京、千葉、滋賀、山口、広島、島根、宮崎、そして本日はこのブログを書いたら鹿児島に向かいます。
旅をすると移動時間が結構あります。
そのときの楽しみが本を読むことです。
車で移動するときはオーディオブックです。
旅のときはやっぱりビジネス書より小説がいいですね。
今回、広島の福島市での講演を終えて、夜、出雲に向かいました。
電車の中で読んだのが、喜多川泰さんの『書斎の鍵』でした。
半分まで読んだ頃、もう涙が止まらなくなり、胸がいっぱいになりました。
「なんて素敵な本に出会ったんだろう」って思いました。
後半はもう興奮です。
ワクワクドキドキが止まりませんでした。
移動時間は4時間でしたが、まったく気になりませんでした。
小説のストーリーはネタバレになるので話しませんが、
強烈に魂が震えた内容を一部紹介します。
皆さんは、こう思ったことがありませんか?
「死んだじいさんがものすごい遺産を残していたら、今の自分の人生はもっといいものになっていたかもしれない」って。
ものすごい遺産ってどのくらいですか?
1億円?
10億円?
100億円?
仮にじゃ、100億円としましょう。
あなたは100億円の財産を相続しました。
相続税を引いて100億円です。
でも、あなたの住んでいるこの国が戦争を始めたらどうでしょう?
日常茶飯事にミサイルが飛んできて、爆音のない日がなかったら?
あるいは、ゲリラが暗躍し、略奪とレイプが横行する社会だったら?
夜はとても一人で歩けない危険な社会だったら?
環境破壊が進んで、食の安全性もなかったら?
子どもが頻繁に誘拐され、他国に売られるような社会だったら?
でも、実際にそういう国ってありますよね。
つまり、この日本に生まれてきたということは、
私たちは何の努力もせずに、ものすごい遺産を相続しているということなんです。
豊かな自然
豊かな文化
安全な社会
自由な社会
平和な社会
秩序ある社会
誰かの為に生きようとする精神性
どんな状況でも乱れない礼節さ
そうです、この日本に生まれたという、それだけで私たちは他の国の子どもたちが想像もできないくらいの夢のような恩恵を受けているのです。
誰が私たちに残したのですか?
私たちのご先祖ですよね。
自分のおじいさん、おばあさんだけではありません。
日本人のご先祖みんなが頑張ってくれたおかげで今の日本があるわけです。
このことに感謝せずして、何に感謝するですか。
ご先祖に感謝、
そして、この国に生まれてきた自分に対する自信
この二つが私たちの人生のベースにないといけないと思います。
そして、そこから自分たちの使命が見えてきます。
ご先祖が残した遺産を、子どもたち、孫たちにも我々が残さなければならないということです。
豊かな自然
豊かな文化
安全な社会
自由な社会
平和な社会
秩序ある社会
誰かの為に生きようとする精神性
どんな状況でも乱れない礼節さ
先祖から受け継いで、子孫に残さなければならないものはたくさんあります。
そんな気持ちになれました。
そんなことを奮い起こしてくれた『書斎の鍵』という本に出会えて感謝!
まだ読んでない人は絶対読んでください。