水谷もりひとブログ

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糖質ダイエット?それとも日本食?

糖質ダイエットがちょっとしたブームになっています。

「ライザック」という新手の企業が、男ごころをくすぐるコマーシャルを流していますね。
わずか2か月でダイエットのみならず、筋肉質な体形をつくるという触れ込みです。
実際、目に見える実績を出しているので間違いないと思います。
僕もあんな筋肉質な身体が欲しいです。

これは「ライザック」に限ったことではありませんが、
短期間で贅肉を落とす秘訣は糖質制限みたいです。

とにかく糖分が含んだ食べ物は食べない。
お菓子やフルーツはもちろん炭水化物も、です。

これまで三大栄養素の一つとして、きわめて重要な栄養源であったお米も、です。

その代わり肉や魚、野菜はOKです。
だからお腹が空くことはなく、なおかつ1か月もあれば確実に体重は減ります。

友人が何人か糖質制限をやっていますが、みんな本当に1、2か月で見事に痩せています。
それも無理なく、健康的なのです。羨ましい限りです。

確かに、ひと昔前に比べて日本人の肥満は増え、メタボは増え、生活習慣病の患者が増えています。
原因は食生活と運動不足です。

糖質、中でも1日3食、ご飯を食べないと、確実に体重は減ります。
この糖質制限はかなり効果があります。
しかも、医学的に理に適っているそうです。

でもね、ちょっと僕は悲しいんですよ。
身体に悪い糖分としては、ショートニングとか果糖ブドウ糖みたいな人工甘味料があります。
それと同じレベルでお米が悪者になっているような気がするからです。

2000年以上、日本人の食生活を支えてきたのはお米です。
ずっと日本人はお米を食べてきました。
それでもメタボはいなかったし、肥満もいなかったし、生活習慣病患者もいませんでした。

お百姓さんが1年かけて一生懸命作っているお米を日本人が食べなくなるのは悲しいです。

良い悪いはなく、正しい間違っているということではなく、ただ悲しい。

元々、メタボになったり、生活習慣病になったりするのは、糖分の摂り過ぎ、中でも人工甘味料の摂り過ぎと運動不足が原因です。
お米は何にも悪くないんです。


僕は、アメリカの陰謀説の匂いがします。
2年前、和食はユネスコの無形文化遺産に登録されました。
和食の素晴らしさが国際的に認められたのです。

そして、元々生活習慣病というのは日本人の食生活が欧米化したことが問題視されていました。
つまり脂っこい肉を中心とした食生活が原因だと。

ということは、健康な身体をつくるためには、日本人には和食が一番適しているというわけです。
そうなると、肉を少なめにして、洋食より和食に流れができてきます。
困ったのは肉を大量に輸出しているアメリカです。

日本の農業をどんどんだめにして、食はアメリカに依存しないと生きていけない国にしてしまおうという考え方が以前からささやかれていることは承知の通りです。
だから、和食のユネスコ無形文化財登録に危機感を感じたアメリカは、日本人にもっと肉を食ってもらおう、そして和食は糖分が多いので食べさせないようにしと企んで、昨今の糖質制限ブームが作られたのではないかと僕は思っています。

これで、日本人はますますお米を食べなくなり、日本の農業で唯一自給自足できていた米農家がどんどん衰退していく。
そして肉は食べてもOKなので、肉の需要は増える。

アメリカにとっては都合のいいように流れています。


ご飯はちゃんと食べて、間食はやめて、夜の暴飲暴食もやめて、きちんと運動すれば、健康的な身体はつくられると思うんですけどね。

ニニギノミコトが天孫降臨するときに、天照大御神から授かった稲穂。
「これでこの国の民を飢えさせないように」という願いがありました。
お米は日本人の心なんですよね。