水谷もりひとブログ

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読書とパラレルワールド

今年最初のブログで、恥ずかしい告白をします。

僕は宮崎中央新聞社に入社するまで
あまり読書らしい読書をしてきませんでした。
大学には6年ほど通いましたが、映画ばかり観ていて、
読んだ本は1年に1冊か2冊くらいです。
影響を受けた本は1冊もありません。


人間は本なんて読まなくても死にはしません。
仕事をして、お給料をもらって、ほしいものを買って……
これで結構楽しく生きていけます。

「パラレルワールド」という言葉を知っていますか?
「絶対に交わることのない、いくつもの世界(時空)が同時に存在している」
というような意味です。

たとえば、僕は2023年1月11日という時間を日本という空間の中で生きています。
そして同じ2023年1月11日という時間を、
日本という空間の中で生きているAさんもBさんもCさんもいます。

Aさんは北海道にいるとします。
九州にいる僕と今すぐ会って話すことはできませんが、
メールでもLINEでもつながることは可能です。

Bさんは見ず知らずの他人です。
Bさんとある意味、パラレルワールドにいると言えます。
この時間、僕は家でパソコンに向かっていますが、
Bさんはこの時間、まだ寝ているかもしれません。
同じ時間が並行して流れています。
ただBさんとは明日出会うかもしれません。

Cさんは超有名な芸能人です。
Cさんの周りにはたくさんの友人がいますが、みんな芸能人です。
僕はCさんと同じ時間、同じ空間に存在しているとしても
接触することはできません。
生きている世界が違うからです。
交わろうしても交わることができないのです。
これがパラレルワールドです。
生きている世界が違うと、同じ時間、同じ空間にいても繋がることができないのです。

昔の日本人はこれをシンプルな言葉こう言いました。
「類は友を呼ぶ」


本を読まないという選択をしてもいいのですが、
そういう人はそういう人たちの世界で生きることになります。

パラレルワールドにはどっちが上とか下とかありません。
自分が生きる世界を自分で決めればいいのです。

本を読むようになって僕は生きる世界が変わりました。
その本を書いた人と出会うようにもなりました。
それは意外と簡単でした。
その本を書いた人がやっている講演やセミナーに参加すればいいのです。

お近づきになろうと思ったら
大ファンになればいいのです。

もちろん本は知識の羅列にすぎません。
読むことを目的にしている人は「趣味は読書です」と言います。
僕の場合、目的ではなく、本は手段です。
読書を通して、その向こう側に行くと、別の世界に入っていけます。

そこが目的です。