人間力アップ塾より~いい話
「人間力アップ塾」のFBから、心を揺るがした話をシャアします。あまり見たくない写真もあったし、超長い文章だったので、そのままシャアせずに短くしてシャアします。ごめんなさい。~~~~~~ ~~~~~~ ~~~~~~ ~~~~~~ ~~~
5年ほど前の話しになるけど、俺が通勤で乗る電車には沿線に女子校がある為か、通学の時間帯になると女子校生の一団(5~6名)が毎回乗り合わせてくる。
こいつらはグループで乗り合わせるらしく、高テンションのまま車内にはいると大声で話すわ、携帯で通話はするわ、床に座り化粧するわ、弁当を食いちらかす等、ほぼフルコースでやらかしてくれる。
以前こいつらを注意したサラリーマンのおっさんがいたが、散々悪態をつかれ大声で「やだーおじさん援交たのんでんの?」や「顔見て出直せよジジイ」などと、ありもしない罵声を集団から浴びせられ、顔を真っ赤にして次の駅で降りていった。
他にも電車から降りようとする妊婦さんとすれ違う時、「うわっ。デブが伝染する!」「よるな便所女!」等の暴虐ぶり。
人類とは思えないこいつらにはらわたを煮え繰り返しつつも、寝たふりを決めこむ自分が悲しかった。
そんな生活を送る中、社内で人事異動があり自分の下に女性の新人がついた。おっとりして、少し天然がかった新人だが仕事はきちっとこなしてくれた。
この日は早々に仕事を切り上げ、お祝いを兼ね内輪で飲みに行こうという事になり上司含む3人でいつもの電車に乗りこんだ所で問題が発生したのです。
乗りこんでから駅を2つほど過ぎた頃、奴らが乗り合わせてきました。
そう。例の女子高生達です。
入ってくるなりハイテンションで、その日は全員でマックを食べながらの登場という相変わらずの無茶苦茶ぶり。
車内に充満する強烈な臭いと、大声で騒ぐ騒音。私達3人を含み、車内にいる人間全ては腫れ物をさわるかのように避けていました。
しばらくして私達が降りる駅が近づくと、私の部下の彼女が「さぁ~着きましたよ~いきましょうか!」と明るく言い、先陣をきってドアの方へ向かいました。
(ちょ・・おま・・そっちは・・)
ドアの前には例の女子高生達5人が座りこんでマックを食い散らかし、とても人が通れる状態ではありません。
しかし、彼女(部下)はニコリと微笑んで集団に話しかけているではありませんか。 (うわ、最悪。トラブル起きるなよ~) こいつらの性根を知っている俺は、ただただそう願うばかり。
「ハァ?向うからお降りたらいーじゃん」
「マジうざってー」
「みてわかんねーの?うちら座ってんじゃん!」
願いは打ち砕かれました。散々悪態をつく女子高生。
「・・・・」黙る彼女(部下)
「めざわりー」
「あんまウザイといじめちゃうよーw」
「どっかいってよ!うちらの邪魔なんですけど?」
そう女子高生が喋った刹那!
なんと彼女(部下)が、こともあろうかその女子高生の手荷物を次から次にホームへと投げ捨て出しました。「!”#$$%っ!!!」騒ぐ集団。慌ててホームに全員降ります。
女子高生がどいたおかげで降り口にスペースができ、私達3人を含め他数人は難なくホームに降りることができました。
しかし、最後に彼女(部下)が降りた時、女子高生達が近づいてきてその中のリーダー風の女が彼女(部下)にこう言いました。
女A「ハァ!? 意味わかんねー?」
部下「意味・・・判りませんか?(にっこり)」
女A「何様のつもり?殺すよ!!」
部下「それは困ります(にっこり)。これでゆるしてくれませんか?」
彼女(部下)は女子高生の前に左の手のひらを見せ、それを覗き込もうとした女子高生に右手で思いっきり 、
パーーンッ!!と平手打ち。
尻もちをつき 「何すんのよこのブ・・」
再び(パーーンッ!!)と二発目。
さらに(パンパーーンッ!!)
見事な往復ビンタ。
みるみる赤くなる頬。この時点で女子高生は半泣き。
「・・なんでこんな・・」
何か言おうとするたび 、また(パーーンッ!!)
その間、他の女子高生はリーダー格が叩かれているのを見るだけ。
恐怖で固まっている感じでした。
ついに泣き出した女子高生を見て、上司が「その位で・・」と言いかけた時 彼女(部下)が右手で上司を制止。
そして彼女(部下)は女子高生の手を引き、体を起こしてあげると優しく
「女の子がね…そんな口の聞き方しちゃ駄目…。そんなんじゃ素敵な恋もできないし、素敵な人も寄ってこないよ。ちょっと・・くさいセリフだけどね。なぐってゴメンネ」
本当はもっと色々言ってたと思うけど、俺が印象に残っているのはこんな感じです。
最後は良くわからんがリーダー格の女子高生はなんだか泣きながら頷いてた。
それから数日後、彼女(部下)は辞職願いを出した。
「上司の手前で他人に乱暴をした事を苦にして」と後に聞いた。
そんな中、通勤に使う電車でたまに例の女子高生に会うこともある。 やはり変わらず騒がしいが、車内で物を食ったり、座りこんだりする事は無くなった。
まれに目が合うことがあり、その際、申し訳なさそうに皆でぺこりと会釈をしてくるのが微笑ましい