水谷もりひとブログ

水谷もりひとブログ

【朝礼にて】三つのプロ意識

毎週木曜日の午後、みやざき中央新聞では来週号の読み合せをスタッフ全員でやっています。
記事を声に出して読むことで、改めて文章の奥深さ、日本語の奥深さを感じています。

みやざき中央新聞の一つ一つの号は、私たちにとって商品であり、同時に作品です。

ケーキ屋さんがおいしいケーキを売っていますが、ケーキ職人にとっては完成したケージは商品であると同時に作品でもあると思うんです。
すべての商品がそうだと思います。
工業製品でも、デザインとか色とか考えると、やっぱり作品です。

それをお金を出して買ってくれるお客様がいるから、価値があるわけで、どんなに一生懸命作っても、お客様に選ばれなければ価値はないと思います。

さて、みやざき中央新聞の場合、どこに価値があるのか、という話です。
三つ、紹介します。

一つは、素材です。講演会を取材して、その内容を紹介している以上、いい講演会に出会わなければなりません。いい情報に出会うためには、いつも感性のアンテナを高く立てていることが絶対条件です。
いい情報は探さないと出会えないのです。

二つ目は、取材した講演内容を、読みやすく、分かりやすく編集する技術力です。
どんなにいい素材を仕入れても、料理人がおいしく料理できなかったら、お客様を満足させられませんよね。それと同じです。

僕らが取材する講演会は普通90分ですが、それをそのまま掲載するわけではなく、かなりカットし、編集しています。そうでないと話し言葉は支離滅裂であったりするからです。

三つ目は、ホスピタリティです。たとえば、どんなにおいしいレストランでも、ゴミが落ちていたり、トイレが汚かったりすると、がっかりしますし、また行きたいと思われませんよね。
私たちも、誰に対しても気持ちのいい対応が大事です。誰が電話に出ても、誰がハガキを書いても、誰が読者の人と出会っても、ホスピタリィを感じられるスタッフでありたいと思います。

ぼくはこの1年ほど、上司というか、リーダーというか、上に立つ人間として、無力さ、足りなさ、頼り無さや、リーダーとしての資質の無さに悩んできました。だけど、リーダーに関する本を読でも、一朝一夕に身につくものではないと思いました。

そうです。無いものについて悩んでも仕方がないのです。

しかし、この上の3つの視点においてはプロとして、妥協なき闘いをしていきたいと思っています。

①いい素材を探す。高い感性のアンテナを立てて、いい講演会を探す。
②いい素材に出会ったら、1万人の読者のうち、最低でも8割の人がおもしろかった、感動したと言ってもらえるような編集をして、素晴らしい作品に仕上げる。
③誰が応対しても気持ちのいいホスピタリティを提供する。

この三点において妥協なき、プロとしての闘いをしていきたいと思います。