水谷もりひとブログ

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【朝礼】明るさとは?

以前、居酒屋てっぺんの社長、大嶋啓介さんの講演記事を掲載したことがあります。
その中で、大嶋さんは経営コンサルタントの大久保寛司先生の話をしていました。

三重県内の校長会で講演した大久保先生は「リーダーにとって何が一番大事か」と問い掛けました。大久保先生の答えは「明るさ」でした。

リーダーは明るさがなければならない、というのです。
先見性や決断力、統率力などといった高度な能力だと思っていたのに、この答えは意外でした。

「明るさ」とは何でしょうか。ちょっと難しい言葉で「明朗」と言います。

倫理法人会のテキストの中に「明朗は健康の父」という項目があります。
「健康の父」というのは、健康の基礎、基本というわけです。

仕事がうまくいく、家庭がうまくいく、心身ともに健康など
物事がうまくいく根底にあるのが「明るさ」だというのです。
なぜか。

これ、逆に考えると分かりやすいです。
明るさの反対は暗いです。
暗い考え方、暗い表情、暗い雰囲気、暗い言葉。

つまり、物事がうまくいかない原因はまさにこれです。

なぜ、暗い考え方、暗い表情、暗い雰囲気、暗い言葉になるのかというと、
ある心の状態が根底にあるというのです。
それが「心配性」というやつです。

考えても分からない未来をことを心配する。
だから暗くなる。

「心配」そのものは悪いことではありません。
これに「性」が付くと、習慣になります。性格になります。
いつも心配している状態です。

そうなると、心の中に三つの状態が生まれてきます。
一つは、イライラした状態になります。
怒りやすくなります。つい身近にいる人にあたってしまいます。

もう一つは、いつも思い悩んでいる状態です。
未来のことを考えると心配で不安でいっぱいになります。

三つ目は、他人に向かってイライラした状態をぶつけるヒステリック状態と
自分の内面に向かっていつも思い悩んでいる状態が重なると、躁うつ病になります。

すべて物事がうまくいかなくなる原因は暗い考え方、暗い表情、暗い雰囲気、暗い言葉を生み出す心配性になるというわけです。

じゃ、どうしたら明るさを心の真ん中に置いて日常生活を送れるか。
三つあります。
1.自分を自然に順応させる。
  人間は自然から離れれば離れるほど不安になり、心配性になります。
  どんなに思い悩んでも明日の天候ひとつどうすることもできません。
  自然に順応した生活を送ると、不安や心配がなくなります。
  朝早く起き、夜は早く寝る。これが心身の健康に一番いいです。
  
2.明るい声を出すことです。
  物事は出した言葉の通りになっていく。
  「私って本当にドジで間抜けなんですよ」と言っていたら、その通りになります。
  「私ってこう見えて実は頭が良くて、お金持ちで、かわいいんです」と言っていたらその通りになります。
  「最近物忘れがひどくて」と言葉に出すと、その症状がどんどん進みます。
  「どんどん健康になっていくわ」と言っているとその通りになります。
  「ウキウキわくわくゆめ未来」と言うと、心配なことが吹っ飛びます。
  とにかく明るい言葉を出す。
  絶対に暗い言葉は金輪際言わない。
3.自分の中にある天性を呼び覚ます
  天性を持っているのは子どもです。
  皆さんも子どもの頃は天の運勢を100%持っていました。
  幼児は「どうせ私なんて」と1ミリも思っていません。
  幼児は「私ってなんてダメな子どもなんだろう」と1ミリも思っていません。
  子どものような心を取り戻すのです。
  子どもに学ぶのです。
  小さい子供がいる人は、その子が師匠です。
  もし自分の子どもが「どうせ私なんて」とか「私ってダメね」とか口にしたり、そういう考え方を持っていたら、それを教えた人が身近にいるはずです。
  子どもはわがまま100%です。
  そのまま社会性が身に付くと、自尊感情100%の大人になります。
  しかし、大きくなるにつれて、「どうせ私なんて」とか「それは無理無理」と思ってします。それはそういう暗い考え方を親から学んでいるのです。
  子どもの天性、すなわち天の運勢をもらいましょう。
  小さい子がいたら、抱っこさせてもらいましょう。
  子どもに話しかけましょう。
  子どもと接触するのです。
  保育園に行って、保育士体験をするといいというのはこういうことです。
  子どもの世話をするのではなく、子どもに触れることで、自分の中にある子どもだった頃にもっていた天性をよみがえらせるのです。
  あと、歌を歌ったり、音楽を聞いたり、踊ったり、子どもが保育園でやっているようなことを子どもに聞いて子どもから学ぶのです。
  
 これが明るさを心の真ん中に置く生き方です。
 つまり、太陽を心の真ん中に置く生き方です。
 太陽を心の真ん中に置くというのは日本人の生き方です。
 「今日はお元気ですか」
 「さようなら、ごきげんよう」という古来からあった日本人の挨拶。

 これはすなわち「あなたの心の太陽は元気ですか?」
 「そうですか。それはよかった。それでは明日もまたお元気で」という
 出会いと別れの挨拶は、相手の心の太陽を確認する挨拶だったのです。 

今日も一日、明るく!
明るい言葉、明るい表情、明るい考え方。
心にいつも太陽を・・・