プロレスという教育の場
少年の頃、プロレスが好きだった。当時、一緒に住んでいたばあちゃんの影響だった。
ばあちゃんはプロレスを見ながら、声を上げて日本選手を応援し、外人レスラーが負けると本当に喜んでいた。
ばあちゃんと一度だけ一緒に高千穂から宮崎までプロレスを観に行った。
サンダー杉山、豊登、ビルロビンソン、ジェロニモという選手の名前を覚えている。
プロレスは、蹴ったり殴ったりするが、そこには一切の暴力はない。
あるのはすべてエンターテイメントだ。
ほかのスポーツは勝つか負けるか、このためにあるが、プロレスだけはお客様を楽しませるためにある唯一のスポーツだ。
お客を興奮させる。
お客を元気づける。
お客を喜ばす。
そのためなら何でもする。
命がけで闘う。
真剣勝負で闘う。
実際、試合中に死んだレスラーもいる。
だから彼らは体を鍛える。死なないために強靭な体を作る。
プロレスを見終わった子供は、すぐプロレスのマネをする。
お父さんと取っ組み合いをする。これがいい。
お父さんは手加減をする。
そして負けてあげる。
そこにはサイコーのスキンシップがある。
男の子はプロレスをしながら、心優しい大人に育つ。
絶対、暴力性のある人間にはならない。
プロレスが久々に日向市にやってくる。
12月12日、日曜日、日向市文化交流センター。
ゴングは2時。
ぜひお越しください。
これを見逃すと、一生、生でプロレスを見ることはないかもしれませんよ。