水谷もりひとブログ

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切なくて泣けてきた

何なんだ、この気持ちは。
今まで味わったことのない切ない気持ち。

20年前、娘が小学校に入学したとき、
それはそれは嬉しかった。
次女のときもそうだった。
末っ子で、長男のときもそうだった。

今回は嬉しいというより、切なさが胸をよぎった。

6年前、長女の産んだ子が小学校に入学したのだ。
東京にいる。
入学式当日の写真が送られてきた。
「えっ!」と思った。
あの子のが・・・・
こんなに大きくなっているなんて。

娘が大学3年のときに産んだ子だった。
妊娠したと連絡が来たときは腰が抜けるほど驚いた。
でも、新しい命が生まれる。
子どもは大好き。
子育ても大好き。
「孫育て、任せとき!」と思った。
だから、素直に喜べた。

生まれてきた「こゆきちゃん」は無性にかわいかった。
ずっとずっと幼児のままでいるものと思っていた。
ちょっとずつちょっとずつ大きくなるもんだと思っていた。

だから、小学生になったこゆきちゃんの写真を見たとき、
「えっ!」と思った。

遊びに来ると、うるさくて仕方がない。
「孫は来てよし、帰ってよし」というが、本当にそうだと思っていた。
「抱っこして」「肩車して」とまわりついてくる。
年々重くなってくるので、せからしいと思っていた。

「せからしい」とは九州の方言で、
意味は、うるさい、めんどくさい、鬱陶しい、せわしないということらしい。
どたばた暴れる子供のせわしない状態である。

しかし、そのうち、あと1年、2年もすれば、「抱っこして」も「肩車して」も言わなくなるだろう。
そして「じーじとお風呂に入る!」も言わなくなるだろう。
大きくなるということはそういうことなのだ。
悲しいではないか。
だから切ないのだ。

子どもが大きくなるということは、幸せで、嬉しいことで、同時に淋しくなることでもある。
それをひっくるめて「切ない」という気持ちになっただろう。
だから、写真を見たら涙が出てきた。