水谷もりひとブログ

水谷もりひとブログ

「読書のススメ」①

「読書のススメ」~川越先生の『後悔する前に…』①

おはようございます。
今日からみやざき中央新聞はお盆休みです。
なので8月8日号を発行したばかりなのですが、
2日後には8月15日号を仕上げなければなりませんでした。

今月19日には「宮崎県図書館教育研究大会」で講演することになっています。
図書館の先生たちばかりなので、従来の「いい子より幸せな子に」とか「運気上昇の秘訣」などの内容で講演するわけにはいかないと思い、本に関する内容にしなければと、レジュメ作りに2日前から苦悩しています。

それでこのタイトルにしました。
これから数回にわたって、読書の話をします。

宮崎県立大宮高校の「図書館だより第100号」に、国語の川越先生が素敵な文章を寄せていました。平成19年11月8日発行の「図書館だより」です。
タイトルは『後悔する前に・・・』。これがしびれました。

以下、川越先生の文章より。(一部著者加筆)

私は、書店や図書館、レンタルビデオ店などに行くと
そこに渦巻く膨大な知のパワーに圧倒されます。
私が一生かかってもこの本を読みつくすことは不可能ですし、
映画にしても、「好評レンタル中」「ランキング○位」という派手なポップの影に
不朽の名作、鋭い作品が埋もれています。
その中には自分の人生を変える、ステキな作品があるかもしれないのに、
一生かかってもそれを見ることはできないしょう。

どんなに文明が進歩しても
人間の持ち時間は1日24時間しかありません。
限られた時間を有効に使うためにも
私は情報にフィルターをかけ、
漉しとられた大切なものだけに向き合うようにしています。

流行ものはどうでもいいのです。
テレビも必要ありません。
ゲームも時間の浪費です。
大切な時間は読書に割くべきです。

信頼できるフィルターの一つに「時間」があります。
時代を超えて生き残っている作品は、必ず読む価値があります。
いわゆる古文も読んでほしいのですが、
抵抗があるなら古文の世界を舞台にした文学作品もいいです。
芥川竜之介が有名ですが、
太宰治の『新釈諸国話』『お伽草子』など最高です。
私は太宰のこの作品で西鶴の面白さを知りました。
源氏物語なども、漫画『あさきゆめみし』から入門し、
現代語訳も読んでみましょう。
絶対にお勧めです。

(続く)