水谷もりひとブログ

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バカにされなきゃ大物になれない

アメブロを始めました。
それで、同じ内容をここで書いても仕方がないと思い、全く違うことを書こうと思います。
題して「心を揺るがした1000の言葉」

続くかなぁ~

その1、森田健作さん。

彼の話を聴いて思ったことは、「人間、バカにされなきゃ大物になれない」ってことです。

森田健作さんは小学5年の頃、剣道を習い始めました。
先生に「どうしたら強くなれますか」と聞いたら、「毎日走って足腰を鍛えろ。そして200回、竹刀を振れ」と言われました。
次の日から朝5時に起きて町内を10周回り、竹刀を200回振る、そんな生活を始めました。

雨の日も、台風の日も続けました。
3か月経った頃、町内から「あの子は変わった子だ。元気だけが取り柄だ」という噂が立ち、母親から「いい加減やめなさい」と言われました。
6か月経つと、「あの子は勉強ができないのでスポーツで高校の推薦を狙っている」なんて噂が立ち、母親から「いい加減やめなさい」と言われました。
1年が経ちました。近所からこう言われるようになりました。「あの子は根性がある」

その後、俳優になった森田健作さん。
青春ドラマに出ることになり、それがヒットして、「青春スター森田健作」という異名が付きました。
その後、30歳を過ぎても「青春だぁ!」と言い続け、だんだん周りからバカにされるようになりました。
40歳になってもまだ「青春だぁ!」と言い続け、「いい加減にしろ!」と芸能界で言われても平気な森田健作でした。
彼は言います。「『青春』と『青春時代』は違う。『青春時代』は15歳くらいから22歳くらいまで。『青春』は心の持ち方。何歳になっても情熱を持って何かに挑戦しようという気持ちを持っていれば世代を超えて『青春の真っただ中』にあるんだ」と。
そして森田健作さんは「青春の巨匠」といわれるようになったのです。

やがて政治家になり、沖縄開発政務次官というポストをもらいました。
記者会見のとき、「日本人は沖縄を通り越してサイパンやハワイに行ってしまいます。沖縄にもっと行ってもらえる方法はないですか?」と質問され、彼は「航空運賃が高い過ぎるんだ。半額にしたらいい」と言ってしまいました。

翌日の新聞に「森田政務次官、飛行機運賃を半額にする」と新聞に報道されました。
航空運賃は運輸省の管轄です。
開発庁内の官僚から「うちの次官、余計なことをいいやがって。あのバカ」なんてささやかれていました。
沖縄の新聞社から「森田次官、言ったことに責任を取ってください」と言われ、
彼は、日本航空に行って「沖縄便を半額にしてください」とお願いました。
笑顔で断れました。けんもほろろ、取りつくしまもありませんでした。

次に全日空に行きましたが、そこでも断られました。
しかし、全日空は森田健作の奥さんの独身時代の職場です。
ちょっとだけ取りつくしまはありました。
それで8回通ったのです。

彼は沖縄の現状を訴え、なぜ今政府が航空運賃の半額をしてでも沖縄を盛り上げたいかと説明し続けました。
8回目に「わかりました。森田次官の情熱に負けました。試験的に大阪ー沖縄便でやってみましょう」ということになりました。
これが大ヒットしました。
それで別の路線でも全日空は「半額キャンペーン」を始めました。
もちろん、それに対抗してJALも始めました。

諦めない人、やり続ける人、言い続ける人は、必ずバカにされます。
そういう人が大きくなっていくんですね。

(1999年1月11日号みやちゅう参照)