五感にほこりがかぶってないですか
「心を揺るがした1000の言葉」その2、落語家 三遊亭夢之助さん。
夢之助さん、修業時代に師匠から「芸人になるための心得」をいくつか教えてもらったそうです。その一つが「芸人たるもの、老けてはいけない」でした。
これは何かというと「見る」「聞く」「嗅ぐ」「味わう」「触れる」という五感に趣味を持った人はいつまでも若々しいということです。
たとえば、俳優の高倉健さんは80歳過ぎても若々しかったですよね。
あの方はビデオを3000本以上持っていて、ご自宅の一室に大きいスクリーンをはめ込んで、映画館にしていたそうです。映画に出るだけでなく、観ることに関してもこだわりをもっていたんですね。
それと、食べることに関しても長けていたそうです。「あそこのラーメンうまいよ」と友だちから聞いたら、その500円のラーメンを食べるために、タクシーに乗って行っていたというんです。
若々しかった女優さんでいうと森光子さんです。80歳を過ぎても『女の放浪記』という舞台をやっていて、「少年隊」の東山君を恋人役にしていました。
そして、SMAPの大ファンで、お忍びでよくコンサートに行っていたそうです。
それから時間があったらクレヨンで毎日絵日記を描いていたり、編み物もされていたそうです。
評論家の下重暁子さんも、「人間が老いるということは、五感にほこりがかぶっていくことだ」とおっしゃっています。
皆さんは大丈夫ですか? 音楽を聞く、演劇や映画を観る、自然に触れる、お料理を味わう、アロマで香りを楽しむ、そんな趣味を持っていますか?