生成発展の法則
「心を揺るがした1000の言葉」その4 志ネットワーク青年塾代表 上甲晃さん。
宇宙は「生成発展の法則」があるという。
松下幸之助さんの言葉です。
すべて宇宙や自然は「生成発展」の方向に向かっているので、
その流れに素直に従ったら物事はすべてうまくいくというのです。
このとき、松下幸之助さん90歳。
その話を聞いた上甲晃さんは43歳でした。
上甲さんは、当時の松下相談役に聞きました。
「生成発展の法則が働いているなら、なぜ人は死ぬのですか?」と。
この質問に幸之助さんは「死は発展や」と。
「え~!」と上甲さん。
「滅びであるはずの死がなんで発展なんですか?」と、天下の松下幸之助さんに食い下がります。
そのときの幸之助さんの答えが見事でしたね。
「人が死ぬのは寂しいけど、死なんかったら人類が滅びるで」
「一枚の葉っぱがハラハラと落ちるのを見ると切ない思いがする。だけどその落ちた葉が土に還れば栄養になり、木はまた発展するやないか。だから死もまた発展なんや」
ということで、土の栄養になる葉。
その葉みたいに、後世の人、せめて後世の自分の子孫の栄養になるようなものを残さないといけませんね。
葉っぱを集めて焼かれたのでは「死は生成発展の法則」とは言えませんからね。