水谷もりひとブログ

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外国人参加社会

今週の水曜日、倫理法人会のモーニングセミナーで聞いた宮崎総合学院の川越宏樹理事長の話は心に沁みました。
40分の中で二つを話をされました。
一つは先ほどアップしました「つよし会」の話です。

もう一つは「外国人参加社会」の話です。

皆さんご承知のように日本は超高齢社会であり、それを促進させているのが少子化です。
少子化は生産年齢人口を減らします。
つまり、どこの職場も深刻な労働者不足になるのです。

それが今深刻な問題なのが看護師だそうです。

たとえば、川越さんの宮崎総合学院が小林市に「小林看護医療専門学校」を開校しました。その学校には学費サポート制度があります。
年間110万円を3年間にわたって支援し、返済しなくてもいい制度です。
ただし、卒業してから3年間は地元小林市内の病院で勤務するという条件です。

ところが、「要らん」という学生が多いそうです。
つまり、国家資格を取ったら3年でも、地元で働きたくない。
すぐに都会に出て行きたいというのです。

実は、東京、千葉、埼玉、大阪などなど、都会の病院が田舎の看護学校の学生に先にツバを付けているケースが多いそうです。
「卒業後はうちに来てください。その代わり学費は全額出します」と。

これをやられてしまったら、地方の病院はひとたまりもありません。
せっかく看護学校をつくっても、「育てては出ていく」この繰り返しです。

つまり、都会も看護師不足なのですね。

そこで宮崎総合学院では日本語学校を開校し、外国人を受け入れています。

もう30年以上も前から留学生をどんどん受け容れてきた日本ですが、
労働者の受け入れにはまだまだ慎重な日本です。
ヨーロッパにおける移民問題が大きな社会の問題になっているように、大量の外国人が入ってくると、社会秩序が乱れるなどの反対意見もあるわけです。

ヨーロッパで外国人の受け入れが失敗したのは、3K職を与え、民族差別してきたからです。

大切なことは教育、おもてなし、そして楽しく働ける環境です。

川越んさんはこれをちゃんとやれば、外国人もしっかり働いてくれると言います。

しっかり教育をし、ちゃんとした仕事をさせれば、誰も悪いことなんかしないと。