水谷もりひとブログ

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素直な人に支えられていた

講演を全国あちこちでさせてもらっています。

先日訪れた三重県伊賀市では倫理法人会のモーニングセミナーで講話をさせていただきました。
伊賀市倫理法人会では「ありがとうカード」というものがあり、講話の後に、そのカードに感想を書いて講話者に手渡しします。

その日は50人の参加者があり、うち16人の方から「ありがとうカード」をいただきました。お一人お一人、心温まる感想が掛かれてありました。

ふとこんなことを思いました。
「僕はいい話をしたんだなぁ」ではありません。
「僕の話は、こういう素直で、心がきれいな人たちによって支えられているんだなぁ」って。

過去20年以上、いろんな講演会を取材してきました。
講演会は講師の話をたくさんの人が聞きます。
みんな「先生、先生」って言うんです。
だから「講師はすごい人、偉い人」「聴く人は普通の人」と思ってしまいます。
ややもすると講師は勘違いて、どんどんプライドが高くなります。

そのカードを読みながら、「自分も傲慢だった」と思いました。
僕の話を、素直に聴いてくれた。前向きに受け止めてくれた。
そんな人たちがいるから、僕は講演ができるんです。

じゃぁ、自分は人の講演を素直に聴けるだろうか。
「今日の話はおもしろくなかった」とか「あの人の話はつまらない」と
つい思ってしまう自分がいるのです。

素直に人の話を受け止める人のほうが魂レベルは上なんだなぁと思いました。

もっと謙虚にならないと。

社説だってそうです。
僕がいい社説を書いているのではなく、読者の方々が素直に読んでくださっているだけなのです。
その証拠に、僕の書いた文章はみやちゅうの読者以外の、たとえば作家とかジャーナリストと文筆家など、第三者から何の評価も得ていません。

素直で、きれいな心の人たちによって支えられていたのですね。

嗚呼、もっと謙虚にならないと。