要は自分の責任だ
今日の朝勉戦後日本の代表的な教育者・森信三先生(1896年~1992年・享年94歳)の生き方を指針にしている人は少なくない。
森信三先生の教えが今日までイキイキと光輝いているのには陰の立役者・寺田一清先生(1927年~)の存在がある。
寺田先生は昭和40年以来、森信三先生に師事し、森信三先生の著作の編集発行を担当してこられた人である。
もちろんみやざき中央新聞にも講演記事が掲載されている。
齢90歳を越えられ、現在は施設に入られているそうだ。
その寺田先生の言葉をふたつ。
寺田先生は長年大阪の岸和田に住んでおられた。
いつも利用する駅は南海難波駅。改札口が3階にある。
だから1階から3階向かう長いエスカレーターがある。
「私はあの階段を運動のためにいつも歩いて上がります」と話しておられたそうだ。
上甲晃さんが「どうしてそんなにお元気なのですか?」と質問すると、
「お医者さんに行かないからです」とおっしゃった。
もちろん、この言葉通り、「医者行かない」を真似れば長生きできるかというと、
必ずしもそうはいかないだろう。
前者の「エスカレーターは使わない」も真似る必要もあるだろうし、
きっと食生活も質素でバランスのとれたものではないか。
それと精神衛生的に健全な生活を送られていたに違いない。
森信三先生や寺田一精先生といった人生の達人にお会いすることは叶わぬとしても
著書を読めば、会える。
会えるのに会わないのは自分の責任だ。