悩みはただひとつ
人は悩み多き生き物だ。猫も犬もそれなりに悩みもあるのだろうが、
人間ほどではないだろう。
夫婦の問題、
親子の問題、
職場の人間関係、
「売上が上がらない」とか、
「病気になった」という悩みもある。
若者はこれからの人生をどう生きたらいいのかと悩む。
独身の人はどうしたらいい結婚ができるだろうかと悩む。
結婚した人はこんなじゃはずじゃなかったと悩む。
松下幸之助さんはどんなことで悩んでいたのか。
上記したことなどには全く興味がなかったそうだ。
幸之助さんの悩みはただ一つ。
「どうしたら信用してもらえるか」である。
これだけをひたすら考えた人であった。
そんな教えを受けてきた上甲晃さんは
信用される人間になろうと心掛けてきた。
たとえば、約束は守る。
先約優先は基本である。
「急な用事ができたから」なんて論外。
そんな人は信用されなくなる。
それから時間を守る。
約束の時間より必ずすこし早く行く。
また有言実行、言行一致も欠かせない。
言っていることとやっていることを一致させるのだ。
そして「人が見ているから」「人が見ていないから」ではなく、
「いつも天が見ている・見られている」と思って行動してきた。
そしたら会社の不正とか、起きるはずはない。
うまくいかないことがあったら悩もう。
「どうしたらもっと信用してもらえるか」と。
子供から、
配偶者から
同僚から
お客さんから
上司から
部下から
自分自身から
どうしたらもっと信用される人間になれるか
そのためになにをすればいいのか、と。
悩みはこれだけにしよう。