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7月の5日間

社説を書くとき、ネタにしているのはほとんどが書物、すなわち本である。
読書は何よりも重要な習慣だが、それだけに頼っていることに限界を感じ、
もっといろんな人に会わなきゃと思うようになった。

盲目のカウンセラー・西亀真さんが
大阪に隠れ家を持って、自宅のある三重県とは別に、
その隠れ家を拠点として活動しているという話を聞いたのは去年のこと。
それがきっかけとなり
僕も東京事務所を作ろうと思った。

場所まで探したが、
神戸で塾をやっている渡部勝巳さんが宮崎に来たとき、
「東京は180度だが、大阪は360度ですよ」の一言に影響され、
大阪に事務所をつくろうという考えに変わった。

東京で取材をしようと思うと、
おそらく東京と横浜くらいになる。
しかし、大阪だと東に京都や奈良があり、
西に神戸があり、ちょっと足を延ばすと
伊勢や四国もある。

ということで先月、梅田駅から徒歩15分のところにマンションを見つけ、
7月1日に契約し、5日まで滞在した。

2日の午前中、辻中公さんの紹介で、京都市伏見区墨染にある『竹聲』にて
武村龍男さんの煎茶道のお手前に参加。
煎茶道のお手前は初めて見た。

お茶は飲むものではなく、楽しむもの。
一つひとつの作法の奥深さに時間を忘れた。

3日は歴史家・原田良子さんのガイドで京都を散策。
これは昨日のブログに書いた通り。

4日はアポイントを取れず、1日一人で過ごす。
是枝裕和監督の映画『万引き家族』を観た。
気分の悪くなる映画だった。芸術的に評価が高かったそうで、
カンヌ国際映画祭の最高賞であるパルム・ドールを獲得したそうだが、
そんなことよりも、映画はやはり観終わった時に幸せな気持ちになれるのがいい。
賞は監督や俳優にとっては重要だが、観客にとってはどうでもいい。

というか、そもそもカンヌ映画祭というものが、芸術性を重んじていて、
映画の娯楽性は対象外の作品ばかり賞に輝いている。
だからカンヌ映画祭で賞をもらった時点で、これは観るべきではなかった。

実際にいた家族をモデルにしたみたいだが、
別に映画にしなくても・・・と思う。

『万引き家族』を観たあと、立て続けに『焼肉ドラゴン』を観た。
在日韓国人社会を舞台にある家族の物語を描いたもの。
これは泣けた。

在日の子は、僕がすごした高千穂小学校にもいた。
大学の友人にもいた。
大人になってからは辛淑玉さんと親しくなった。

もう修羅場である。人生そのものが。

映画はつらかったが、現実は現実。
そこから創り出した物語はお見事だった。

そんなわけで関西を拠点に動くことになったが、
やっぱり宮崎の本社が気になって仕方がないので、
活動は週末だけにしようかと思っている。