人はなぜ働くのか(前編)
ニートと呼ばれる新しい種族が日本に出現している。学校を出たら働くのが当たり前の時代ではなくなった。
だから人はなぜ働くのか、その理由がなければならない。
そうは言っても、その答えを突き付けたところで
ニートの子たちが働き始めるとは思えないが・・・。
人はなぜ働くのか。
その大前提にあるのが「人は一人で生きられない」という絶対的宇宙の真理だ。
一日といえども人は誰かの働きの恩恵を受けずには生きられないということである。
一日といえども。
誰かが働いて作った物を食べ、
誰かが働いて作った物を着て、
誰かが働いて作った家に住んでいる。
違うか?
もし仮に、俺は自分で作った物を食べている。
俺は自分で作った着物を着て、自分で作った家に住んでいる。
俺は一人で生きているし、生きられる、としよう。
もしそれが可能だったとしても
そういう生き方をしてはいけない。
そういうヒトは人間になれないから。
ヒトとして何も得るものがないから。
だからそういう生き方をしてはいけない。
ヒトは誰かの働きのおかげで、人間になっていく。
そのようにプログラミングされているのだ。
このことが分かると、
おのずから働くことが喜びに変わる。
働かずにはいられなくなる。
まさに働くことは歓喜そのものなのだ。