人はなぜ働くのか(後編)
私たちはなに人といえども一人で生きられない。
一日といえども誰かの働きの恩恵を受けずには生きていない。
「恩恵」をまず受けてきた。
たとえば
①自然界の恩恵。
太陽の光、おいしい空気、雨、風、水、何一つ人間が作り出すことができない。
自然に感謝である。
感謝の心は「恩返し」の心。
だから自然を大切にしたいと思う心が芽生える。
それを仕事としてやっている人もいる。
その人たちのおかげもあって、私たちは豊かな自然の中で生きられている
たとえば
②教育の恩恵。
何も知らなかったのに幼稚園・保育園から高等教育にいたるまで、
私たちは教育の恩恵を受けてきた。受けたら返すのが「恩返し」
教育の恩恵はいい社会づくりにある。
だから学校を出たら、いい社会をつくるために働きはじめる。
たとえば
③父母の愛情の恩。
首が据わっていなかった赤子の頃から一人前になるまで
私たちは親の愛情という恩恵を受けた。
この恩なくして私たちは誰一人生きられなかった。
「俺は捨て子だった」と言う人がいるかもしれない。
でもその人が大人になったという事実があるならば、
その人は誰かに拾われ、親代わりの人の愛情があったら生き抜くことができた。
まず私たちは「愛情をもらった」のだ。
恩返しとは親孝行のこと。
私たちが一人前になって働き始めることこそ親孝行といえるだろう。
つまり、誰かに役に立つ人間になるということだ。
たとえば
④国の恩恵。
日本の政治を悪く言う人がいるが、
なんだかんだ言っても、こんないい国はない。
そりゃ自然災害はある。事故もある。
しかし、私たちはこの国の恩恵を受けてきた。
先祖が受け継いできた文化や、
先人が築き上げた経済力の恩恵を受けている。
ニートが生きていけるのもこの国の国力の恩恵である。
そんなわけで、この4つの恩恵が本当に理解できると
働くことが喜びになる。自分も働きたくてうずうずしてくる。
「恩」ということがわからないと働く意味がわからない。