水谷もりひとブログ

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あいさつされたのに無視する心理

誰かとすれ違うとき、
「おはようございます」とか「こんにちは」と
こっちから先にあいさつをすることを
「先手のあいさつ」と言います。

本当はどんな状況下でも「先手のあいさつ」をするのといいのですが、
たまに向こうから先にあいさつされることがありますよね。

「おはようございます」とか「こんにちは」とか。

それに対して、「おはようございます」「こんにちは」と
普通は返しますよね。

ところが世の中には、無視する人がたくさんいます。
つい先日も100人くらいの人と僕は一緒にいたのですが、
その中であいさつを返す人はほんの数人でした。
ほとんど人が無視なのです。

それはどんなときか。
飛行機に乗るときです。

CAの人が「おはようございます」「こんにちは」と言ってるのに、
ほとんどの乗客は無視して乗り込みます。

理由はわかります。
CAのあいさつ言葉の「音」がビジネス調なのです。
一応笑顔ですが。

そのビジネスあいさつは「その人」に言っているのではなく、
その「集団の流れ」に向かって言っているのです。

だから、乗客の脳は「これは応えなくてもいい音の波長だ」と認識し、
無視という反応をしてしまうのです。

テレビのアナンサーが「おはようございます。7時のニュースです」
とあいさつに対して、テレビを見ている人が、
いちいち「おはようございます」と言わないのと似たようなものです。

面白いのは、
CAの「おはようございます」と言葉に、
「おはようございます」と返すと、
向こうは本当のあいさつをしてきます。

僕という個人に対して「おはようございます」と言うのです。
その時の「音」のトーンは、さっきの「流れ」に向かって言っていた「音」と
トーンが違うんですね。

ちょっとした気づきですが、
その時のCAの反応を見るのも面白いですよ。