水谷もりひとブログ

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「決める」という仕事

長年、編集長をやってきました。
今も編集長ですが、昨年の9月から代表取締役も兼ねるようになりました。
いわゆる「社長」というポストです。

編集長は職人みたいな世界ですが、「社長」はマネージメントです。
組織を束ね、社員の生活の物心両面の責任を負っています。
使う脳が全然違います。
これは、「社長」を経験した人じゃないと分からないかもしれません。
なってみて初めて「社長」のポストのストレスの多さ、大きさを実感しています。

職人、つまりいい新聞をつくることだけを考えていただけのポストが
どんなに楽だったんですね。

経営者の仕事の一つに「決めること」があります。
これ、一番苦手なことです。
A案がいいのか、B案がいいのか、どっちかを決める。
一つに選んだ後、不都合が出てくることもあります。
また方針を変えるなんてこともあります。

「決める」って本当に難しいです。

正しいか間違っているかが問題ではなく
ぶれないで、自信を持って対処すればいいんだ!とか言われます。

息子がスポーツ少年団でソフトボールをやっていたとき、
父親たちは休みの日に駆り出され、塁審をさせられていました。
微妙なシーンがあるんですよ。
セーフ、アウト、どっちか。
その判定が難しいとき。
盗塁で、走者が2塁ベースを踏むのが早かったか、
守備がタッチするのが早かったか。

それを一瞬で判定しなければりません。
それができる人もいるんですよね。
資質なのでしょうか。

僕は、とにかく自信をもって大きな声で
「アウト!」とか「セーフ」と叫ぶ。
すると、「えーーーー!」という声がベンチから聞こえてくることが
しょっちゅうでした。

そのたびに自信を無くしていました。

やっぱり「決める」って難しいです。

もし経営者の人がこれを読んでいたら
アドバイス、お願いします。