苦手な人を責めないために
ソーシャル・スタイル理論とは、主にビジネスの中でのコミュニケーションメソッドです。
アメリカの産業心理学者が考案したといわれています。
性格診断のようなものですが、
特徴はそのタイプの人の苦手なことが分かります。
なので、そこを責めたり批判したりするのではなく、
「あの人はそういう人なんだ」と受け入れて、目をつぶることです。
責めたり批判したりするればするほど
自分のストレスが溜まります。
相手を変えることなんてできませんから。
でもこれを知っておくと
「あの人のダメなところ」という見方ではなく、
「そういうタイプなんだ」と思えて、
お付き合いするのが楽になることです。
ポイントは二つ。
*自己主張が強いタイプか、自己主張を抑えるタイプか
*感情を出すタイプか、感情を見せないタイプか
これで4つのタイプが出てきます。

①言いたいことはしっかり言う。嬉しい、悲しいという表現はしない人
⇒「ドライビング・タイプ」といいます。
・冷静沈着な人。
・自分で決めないと気が済まないので、相談されることに喜びを感じます。
・自分に相談されないと、「聞いてないけど」と機嫌が悪くなります。
・リーダータイプです。勉強すれば素晴らしいリーダーになれますが、
勉強しないとただのわがままな人です。
<苦手なこと>
・一方的に話をする人や結論から先に言わない人、優柔不断な人がいるとイライラします
②言いたいことはしっかり言うし、感情表現も豊かです。
⇒「エクスプレッション・タイプ」です。
・エクスプレッシブとは表情豊かという意味です。
・ムードメーカーです。この人がいるだけでその場が明るくなります。
・一人でしゃべり続けるという短所もあります。
・場の空気は読めません。
・言ってることがころころ変わります。
・衝動的に行動します。
・ハイテンションの時に衝動的に行動するので、周りの人は落ち着かせないといけません。
・否定されてもへこみません。
<苦手なこと>
・やりたいことを抑えること
・場の空気を読みなさいと言われること
③言いたいことは抑える。感情表現は豊か。
⇒「エミアブル・タイプ」です。
・amiableとは「優しい」という意味です。
・共感力が高い人です。
・いつも思いやりで生きています。
・常に周りに合わせます。
・とにかくいい人です。
<苦手なこと>
・反対意見を言うこと
・即断即決を求めること
④言いたいことを抑えるし、感情表現もあまりしない。
⇒「アナリティカル・タイプ」です
・アナリティカルとは分析的という意味です
・いつもじっかくり考え、まじめな人です。
・一人でコツコツ作業をします。
・一人の時間がないと耐えられません。
・何をするにも遅いのは考えすぎるから。
・納得するのに時間が必要です。
・言いたいことも一旦持ち帰ってじっくり考えて後から言います。
・人に「助けて」「手伝って」と言えない人です。
<苦手なこと>
・短い納期で依頼されること
・一人の時間がないこと
・即断即決を求めること
・根拠がなく納得させられること
*大事なこと
冒頭に言いました。
人の欠点・短所を責めたり批判したりするのではなく、
「あの人はそういう人なんだ」と受け入れて、目をつぶることです。
「あの人のダメなところ」という見方ではなく、
「そういうタイプなんだ」と思えて、お付き合いするのが楽になります。