水谷もりひとブログ

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会葬御礼

お葬式に行きますと、必ず会葬御礼のカードをいただきます。
喪主の挨拶が右側にあり、左側には遺族の名前が入っています。

普通は決まり決まった文章です。
だから読むことがありません。

ところが、7月9日に参列したお葬式でいただいた会葬御礼カードは違いました。
奥様(78)を亡くされたご主人様の気持ちがそのまま書かれていました。

読みながら泣けました。
紹介します。

最初の一言が心を鷲づかみしました。
「妻は買い物が好きでした」です。

「妻は買い物が好きでした。買い物といっても妻が張り切るのは
人に何か選んであげる時。直感なのか、好みをよく理解してくれていたのか
妻が選んでくれた品々は“これしかない”と感じるものだかりでした。
感心しつつ、楽しく過ごした時間は大切な思い出のひとつです。

妻は穏やかで朗らか、心優しい素敵な女性でした。
私を助け、子供たちの成長を温かく見守り、
家族を支えてくれた我が家の功労者です。

愛情は花開いて実を結び、孫たちへの命のたすきが繋がりました。
もっと一緒にいたかったというのが正直な気持ちではありますが、
それ以上に胸を占めるのは深い感謝の想い。

万感を託した“ありがとう”の言葉を、逝く背へと贈ります」」
(以下略)

これほど魂のこもった旅立つ配偶者への愛のメッセージを僕は知りません。

妻が先立った時は僕もこういう手紙を会葬御礼として記したいと思いました。