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咄嗟に出てくる言葉

自分の口から出てくる言葉一つで、
自分も相手もいい気持ちになれたり、悪い気持ちになれたりするものです。
難しいのは「咄嗟に出てくる気持ちと言葉」です。

伊勢修養団の中山靖雄先生はある日、
講演会を終えて、駅で切符を買っていたそうです。
ところが手にはもらったお土産と花束があり、
しかも料金表を見てもすぐに金額がわからず、もたついていました。

後ろの女性が突然、
「急いでいるんです。早くしてください」と言ってきました。
咄嗟に中山先生、「私も急いでいるんです」と言ってしまいました。

そしたら女性はさらに激怒して、
「急いでいるなら料金を確認してから並んでください」と言われました。

もし、女性が券売機の前でもたついているお年寄りを見て
「どこまで買われるんですか?」と聞いてきたら、
とてもいいご縁が生まれ、とてもいい時間を過ごすことができたでしょう。

しかし、世の中、出会う相手がどんな人ばかりではありません。

ただ、「急いでいるんです。早くしてください」と言われて
「すみません、もたもたしてて」と返せたら
相手の女性も少しは心が穏やかになれたかもしれません。
さらに激怒することはなかったでしょう。
もしかしたら自分の言葉に反省して、
優しくなれたかもしれません。


咄嗟に出る言葉が、相手の心を汚すことなく、
心穏やかにさせるためには
こっちがいつもきれいな心でいることが肝心です。

「咄嗟に出た自分の言葉で相手の心を汚してしまった」と
反省する中山先生でした。


(『すべては今のためにあったこと』(海竜社)参照)

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