老活とは働き続けること
昨日、延岡市に出張した。仲間3人と一緒だった。
19時、ホテルからタクシーに乗って「おでん千代」というお店に行った。
石川氏が前もってネットで「おでん 延岡市」と検索して調べていたのだ。
タクシーの運ちゃんに「おでん千代って知ってますか?」と聞くと、知っているという。
ただタクシーはどんどん寂れた街並みに方へ向かう。
到着したのは軒並み閉店している飲み屋街。
「おでん千代」だけ明かりが灯っていた。
中に入ると昭和の香り。
カウンターにはかなり年季の入った女性。
4人は「しまった」と思ったが、誰も口に出さない。
とりあえずビール。
そして「おでんを適当に」と言うと、
「すみません。今日はおでんないです」と言う。
なんと! おでん屋なのにおでんがない。
きれいな女性の写真がカウンターにあった。
ママいわく。「40年前の私です。当時37歳の時の写真よ」と。
77歳ですって。
入店した時は「しまった!」と思ったけど、
77歳になっても仕事をしている。すごいと思った。
ちゃんと稼いでいるのだ。
その翌日、
青年劇場が西都市にやってきたので観に行った。
友だちの藤井美恵子さんが主演している。
彼女はたしか78歳。
おばあちゃん役で『あの夏の絵』に出演し、
その中で一人で3分以上語るシーンがある。
原爆投下当日のことを語るシーンだ。
かなり長いセリフだ。
圧巻だった。
おでん千代さんといい、
藤井美恵子さんといい、
すごいよね。
感動した。何歳になっても現役で、人前に出て、活躍しているのだ。
かくありたい。