水谷もりひとブログ

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恥が消えた日本人

昔は、と言っても僕が学生時代の頃。
というのは1980年代あたり。

あの頃、偉大な人や立派な生き方をしている人は尊敬されていた。
つまり、若い世代に影響を与えていた。
「あのように生きたい」という気持ちを芽生えさせていた。

でも、自分はまだまだ全然ダメ。
そのギャップを感じていた。

今、そういうのがないだ。

「生きてるだけで丸儲け」とか
「生きてるだけで価値がある」とか
「あなたはあなたのままでいいよ」という言葉が一人歩きして、
本当に届けない人にではなく、
どうでもいい人にまでこの言葉が影響している。

何の努力もしないままで
自分を誇らしく思っている人がはびこっている。
理想と現実のギャップがなくなった。
つまり「恥」を感じなくなった。

学ばないことを、
本を読まないことを、
成長しないことを、
努力しないことに
苦悩しないことを、
神を求めない生活を、
神や仏に手を合わせない生活を
見えない世界を尊ばない生活を
もう恥ずかしいと思わなくなった。

動物と同じ生活に安住してしまった。
命の重みが動物と同じになった。