執行草舟著『脱人間論』5
人間とは何か。~なぜ今さら執行さんはこの問いを投げかけるのか。「それは現代人がもはや人間ではなくなっているからである」と執行さんは言う。
人は「やりたい」と心で欲していることをやればいい。
でもそれを楽しまないと意味がない。
野球がやりたくて野球部に入るよね。
でも「キツイ練習はしたくない。試合だけ出たい」というバカがいるだろうか。
キツイ練習の向こうに笑顔があり、充実した中学生活、高校生活があるわけで。
人生だって同じ。
うまくいなかいこと。
度々起こる不幸なこと。
別れや失敗や理不尽なこと。
つらいこと。
そうそう、それが練習だ。
キツイ練習だ。
苦しみもがいてこその幸せな人生だ。
これが分かったら『脱人間論』は、小難しい本だけど、手放せない本になる。