水谷もりひとブログ

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クリスマスの朝

クリスマスの朝、病院のベッドで目が覚めた2日目である。
入院して分かったこと。
それは看護師さんは素晴らしいということ。

とにかく優しい。
こんな僕なんかのためにも優しく接してくれる。

検察室まで全然普通に歩いて行けるのに
「車いすに乗ってください」と言われ、押してくれた。

わがままな患者にも笑顔で対応する。
入院中の男たちが癒されるのがよくわかる。

外来では分からない。
外来では医者が主役である。
でも病棟では看護師さんの存在感が圧倒的に大きい。
なにせ病棟には「生活」がある。
患者の生活を支える看護師さんは、なんか一緒に住んでいるような錯覚になる。
もちろん看護師さんはそんなこと微塵も感じていないだろうが。

一日6回くらい血圧を測りに来る。
「そんな必要あるの?」と聞くが、「決まりですから」としか
彼女たちも答えようがない。

患者の命を預かる病院というところは
スタッフは個人の判断ではなく
組織のルールを重んじるのだ。
検査室に行くのも車いすの乗るというのもルールなのだ。

バーガーショップで
ハンバーガー20個、フライドポテト20個、チキンナゲット20個を注文する、
明らかに職場の代表で買いに来ている客に
「店内でお召し上がりですか、お持ち帰りですか」と
決まり切った接客用語を言うバイトの子とは違う気がする。

退院まであと2時間。