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小枝の力 

昔の田舎の家には囲炉裏がありました。
生活の、最も身近なところに火があり、
火が生活を支えていました。

そのことを教えてくれたのは一級建築士の加藤優二という友だちです。
彼は自分の家を建てるとき、リビングに囲炉裏を作りました。
よく遊びに行って、囲炉裏を囲んで飲食談話したものです。

囲炉裏の効果は何といっても火です。
炎を眺めながら、熱を感じながら、
火が弱くなったら木をくべたりしながら、
火鉢で炎の勢いを調整しながら、飲食談話する。

何とも言えないいい空間でした。
囲炉裏の火には浄化、癒しのパワーがあると思います。

ガスの火ではダメなんです。
今のキッチンはさらに進んで電気になっています。
暮らしの中に木と火がなくなって、
浄化や癒しが家の中になくなったように思います。

僕は小学生のこと、家のお風呂を薪で沸かしていました。
火と向き合うと自分が「いい子」になったように思えました。
薪で炊いたお風呂のお湯の柔らかさは今でも皮膚の細胞が覚えています。
もう二度と暮らしの中で味わうことはないでしょうね。

火を起こすとき、最初から太い薪では火はつきません。
小枝が必要です。
細い小枝の力を借りないと、火は大きくならないんですね。

炎が大きくなったらそんな小枝は何の役にも立ちませんが、
最初は細い小枝が大きな助けになるんです。

だから小枝も馬鹿になりません。

取るに足らない小枝ですけど、
それは人間社会も同じです。

僕も小枝です。
日本講演新聞も小枝です。
あなたもそうでしょう。

火を起こすのには小枝が必要なのです。