山多さんの講演記事
8月16日号に掲載した木下山多(さんた)さんの講演記事はある意味、衝撃的でした。
今までポジティブが素晴らしくて、
ネガティブは「消極的」「マイナス思考」という印象がありました。
「自己肯定感が低い」もそうでした。
だけど山多さんはポジティブであろうがネガティブであろうが、
自己肯定感が高い人も低い人でも、
その人の価値は何も変わらないです、と言ってましたね。
昔から日本人は、自分のことを否定的にとらえるとことがありました。
「つまらないものですけど」と、自分が心を込めて用意した贈りものを
そんな枕詞をつけて、相手に差し出すことが、美徳をされてきた日本です。
自分を低く見積もるという風潮は悪いわけではないと思います。
「俺ってダメだなぁ」とか。
「自信がありません」とか。
で、何が問題かというと、そのことで悩んだり、
卑屈になったりすることかもしれません。
「俺ってダメな男だなぁ」と思ってしまう自分を
自分で許したらいいんですね。
「でもいいじゃん。また頑張ろう」とか
「ダメでいいじゃん。何とかなるよ」とか。
自信がなくてもいいじゃないですか。
自信がないといけないんですかね。
「結婚してもうまくやっていく自信がないんです」と言うなら、
「会長を引き受けたけどうまくやっていく自信がありません」と言うなら、
「新しい部署でうまくやっていく自信がない」と言うなら、
一生懸命努力したらいいだけの話です。
その結果、うまくいかなかったとしても
あなたの価値は下がりません。
「宮田川」という落語を聴きましょう。
なかなか一人前になれなくて、女性に奥手で、自信のない男・半七が
積極的なお花というかわいい女の子をゲットする話です。
それでは今日も笑顔で、大きな心で、過ごしましょう。