水谷もりひとブログ

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大丈夫、また取り戻せる

致知出版の『1日1話読めば心が熱くなる365人の仕事の教科書』
これ、羨ましいほどベストセラーになってますね。

昨日の9月28日のページ、「ハローデイ」の社長・加治敬通社長の話は衝撃でした。

人生には苦難・災難ってありますけど、中でも火事は最もつらいことの一つです。

平成8年の元旦に開店1年目「ハローデイ・後藤寺店」が全焼したそうです。
「後藤寺店」の利益は当時4店舗あったスーパーの中で、
全体の3分の2を売り上げるほど大繁盛していました。

その日、除夜の鐘を聞きながら営業報告を確認して、自宅に帰ろうとしていた時、
午前1時頃、「後藤寺店が燃えてます」という電話があったのです。

車に乗って現場に向かう40分間、身体が震えて止まらなかったそうです。
そんな時、頭に浮かんだのが清水英雄先生の詩「ピンチはチャンスだ!ありがとう」でした。

「つらいことがおこると 感謝するんです
 これでまた強くなれると ありがとう
 悲しいことがおこると 感謝するんです
 これで人の悲しみがよくわかると ありがとう
 ピンチになると感謝するんです
 これでもっと逞(たくま)しくなれると ありがとう
 つらいことも悲しいこともピンチも乗り越えて
 生きることが人生だと言いきかせるのです 自分自身に・・・」

加治社長は車内でこの詩を大声で繰り返しました。
現場に着くと店長が「すみませんでした」と泣きながら謝ってきました。
そのとき、加治社長が言った言葉「大丈夫だ。君ならまた取り戻せる」

その店長は「半殺しされてもいい」と覚悟していたそうです。
社長ももしあの詩を口にしていなかったら激怒していたと言ってました。

それまでの1か月の売上が1700万円。
スーパーとしては驚異的な数字です。
しかし、1か月後に再オープンした時の月の売上は2300万円だったそうです。


その後、「ハローデイ」は大躍進していきます。
現在50店舗ほどあり、従業員は3000人を超えています。

心の底から「ピンチはチャンスだ」と思い込んでいると本当にそうなるんですね。