水谷もりひとブログ

水谷もりひとブログ

大林宣彦監督の映画はすごい

社説で大林宣彦監督の尾道三部作のことを書いたのですが、
『時をかける少女』を観たのは大学生のとき、40年ほど前だったし、
『さびしんぼう』も『転校生』も観たことがなかったので、
この際、観るしかないと思ってAmazonプライムビデオで観ました。
リメイク版も含めて計5本。

どれも思春期の男女をテーマにしたものなので、
同年代の若者をターゲットにしたものかと思いきや、
それがなんと面白かったのです。

観終わった後も、あの風景と音楽が残像として残っています。
やっぱり大林監督の芸術的感性ではないかと思いました。

『さびしんぼう』はやっぱり音楽いい。
前編にショパンの『別れの曲』が流れますから。
高校生の富田靖子が可愛い。
彼女の失恋した時の主人公の男の子がまたいい。

『時をかける少女』は80年代にヒットした後、
角川春樹監督でリメイクされていますが、
これが全然面白くない。途中で観るのをやめました。


『転校生』は尾道を舞台にしたものですが、
2007年に今度は信州を舞台にリメイクされています。
これが面白い。こっちも大林監督でした。
82年公開の映画では、17歳の小林聡美が演じ、
2007年版でのヒロインは蓮佛美沙子でした。
二人の男役がすごかった。

男女の体が入れ替わるということで
思春期の子たちが観るのもいいし、大人が観ても楽しめるのです。
「あの頃」に戻れるような感じです。

ちなみに82年公開の『転校生』はAmazonプライムビデオにはなく、
TSUTAYAのレンタルショップにもなかったので
ネットでDVDを購入しました。
4,200円、ちょっと高かったけど、価値はありました。