過去と未来、自分へのメッセージ
11月6日、靖国神社で開催された永業塾のテーマは「10年前の自分へのメッセージ、10年後の自分へのメッセージ」でした。
年齢というものは、時間の流れとともに増えていくものです。
そしてその先にあるのは死です。
まさに死とはゴール。
42.195キロを走りぬいたランナーがテープを切るマラソンなのか、
次の選手にタスキを渡して自分の走りを終える駅伝なのか、
人生はそういう長距離レースに例えられますが、
いずれにしてもゴールは終わりではなく、栄光なのです。
夏の炎天下に大輪の花を咲かせたひまわりの花が、
夏の終わりには大きな花の重さに耐えきれず、首を垂れて死んでいます。
あれこそ栄光の死。
あの枯れた花の中でたくさんの種が生まれています。
次の季節に芽吹かせる、いのちの種です。
50歳になった10年前、
初めて東京で出版記念講演会をやり、60人くらいの人が来てくれました。
「君の前途には希望と栄光と成功しかない」
今の自分が送りたいメッセージはこれだけです。
宮崎県高千穂町のド田舎で、ごく普通の家に生まれ、
ごく普通の両親に育てられ、何のとりえもなく、不幸なこともなく、
ごく普通の人生を生きてきた自分が、
東京の出版社から本を出すなんてすごいと思います。
本なんて、ものすごく勉強した人、ものすごく頑張って成果を上げた人、
ものすごいどん底を経験した人、そういう人が出すものなのですから。
普通のお前がよく本なんか出せたなと褒めてあげたいです。
もちろん実力ではなく、すべてはいい出会い、いいご縁のおかげなのですが。
10年後は71歳です。
生きていれば確実に迎えます。
歳は取りたくないといいますが、それには死ぬしかありません。
死んだらその年齢が永遠に刻まれます。
歳を取ることは栄光への道を歩んでいる証なのです。
そして命を使い切る。あのひまわりのように。
100歳まで現役で生きようと思っているので、
71歳はまだ栄光の途中ということになります。
未来の自分と今交換日記をしていますが、
70歳の自分からいろいろとアドバイスをもらっています。
70歳の自分へのメッセージですか。
「かっこいですね」「あなたにあこがれています」
「そこに辿り着けるようにどうか導いてください」
「道を間違うことなくそこに行きますので、どうか待っていてください」
ということでしょうか。