出会いはタイミングなのか
仲代達矢主演の映画『乱』をアマゾンプライムで観た。「しまった!」と思った。
こんな名作をなぜリアルタイムで観なかったのか。
確か東京に住んでいた頃に封切られていたはずだ。
それよりずっと前の、たとえば『椿三十郎』とか『天国と地獄』などの
古い映画は仕方がない。本当に小さかった頃の映画なので。
しかし、黒澤明がまだ現役でカメラを回していた時代の映画なのだから
映画館でも観るべきだった。
「いや、出会いにはタイミングというものがあり、
その時の自分には必要なかったんだ。
今必要な出会いは今訪れる」と言う人もいる。
これはやっぱり言い訳だと思う。
今必要な出会いは「訪れるもの」ではなく、
自ら「創り出すもの」でなければならない。
旺盛な好奇心をもって、アンテナを高く掲げていると、
いろんなものが飛び込んでくる。
20代の頃、『乱』という映画も飛び込んできた。
しかし、映画館に足を運ばなかったのは、機会損失をしたのだ。
「会いたい」と思ったら会いに行こう。
「観たい」と思ったら観に行こう。
「やりたい」と思ったらやってみよう。
「読みたい」と思ったら本は、とりあえず買って手元に置こう。
出会いのタイミングは自分でつくるのだ。