毒論
人生のあちこちでイヤな奴と出会う。苦手な人や、避けたい人と出会う。
友達や知り合いだったら、会わないように心がければいいが、
会社にいたり、家族にいたりすると、
避けられない。だからものすごいストレスになる。
また、人生のあちこちでイヤなことを経験させられる。
たとえば、仕事で苦手なことを押し付けられたり、
入会している会で役員とか押し付けられたり。。
そういうものを総称して「毒」という。
もし「そんなものはありません」という人は、
おそらく避けているのだ。
避けて避けて避けて、自分にとって心地いい状態を選んでいるのだ。
人生における魂の成長に絶対欠かせないのは「毒」だ。
その「毒」と正面から体当たりしてきた人たちだけが、
世に名を残している人たちだ。
いや、別に歴史の名を残さなくてもいいのだが、
いい人生を本当に送ろうと思ったら、
どれだけ人生の要所要所で出会う「毒」と向き合うか、である。
これに尽きる。
執行草舟著『現代の考察』に女優の樹木希林さんのことが書かれてあった。
樹木希林さんは自分のことを「毒が強い人間」と言っていた。
「亭主の内田裕也をあのようにしてしまったのは自分の毒が強いからだ」と。
しかし、執行さんは「あれこそ本当の愛」と言っている。
妻が「いい人」だとロクな男にならない。
夫が「いい人」だと、そこそこ妻は幸せかもしれないが、つまらない人生だろう。
イヤな奴。苦手な人。避けたい人。
そういう人こそ、自分を何倍も成長させてくれる人、
神さまが準備してくれた人、
わざわざ人類の中から探し出してきた人、
避けてどうする。
執行草舟さんの講演、あります。
https://miya-chu.jp/topics/?itemid=3875