京都市の小学校の先生、田村克志さんからの手紙
京都市の小学校の先生、田村克志さんからこんなお便りが来ました。感動したので皆さんに紹介します。FBでも紹介しています。
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この度は、すばらしい、また感動的な対談CDを贈っていただきまして、本当にありがとうございます。
「99枚で〆切り…」、え~!!
でもどうしても欲しい。ダメ元でメールしたところ、後日、物部さんより返信があり、しばらくしてから待望のCDが届きました。
さっそくiPodに入れ、毎日聴くようになりました。
しもやんのTTPは、本を買って読み、大切にしたい言葉を手帳に書き、学級通信や保護者懇談会でも紹介しました。
<中略>
以前は「こんなに頑張っているのに何でうまくいかんのやろう」と考えることが多かったのですが、TTPしてからは、「これ、使わせてもらおう」とか「それってすごいねぇ。ちょっと教えて」、こんなふうに言えるようになりました。
もりひとさん(ついこのように呼んでしまいたくなります。すみません)は48歳で俳優にチャレンジされたとのこと。あの人を温かく包み込むような笑顔と琴線に響く語りは俳優以上のものがあります。僕も教師としてあんなふうに授業できたらなぁと、保護者の皆さんたちと話せたらいいなぁとよく思います。
僕も教師として自信を失いかけた48歳のとき、「教師力アップのためのセミナー」に参加しました。そこには教師5年目までの人や、講師としてまだ正式に小学校の教師になっていない若い人たちばかりが集まって学んでいました。教える側も30代前半の若い先生たちです。
もちろん僕は最年長でしたが、共に学べる喜びと今までの自分の不勉強さに情けなくなりました。学歴なんか問題じゃなく、大切なのは僕の場合、教師としての学習歴だと思います。職場の若い先生たちに話しても「本は読まなあかんと思いますけど、時間がなくて」「セミナーはちょっと…」
僕も気づくまでに20年ぐらいかかりましたから、無理ないかも知れません。
<中略>
もう一つ、「モリス少年」の話にも感動しました。何度も何度も聴きました。しもやんが言うように「○○○○○○○○」の名前が出たとき、鳥肌が立ちました。
この話を聴き始めたのはバスを降りて自宅に向かって歩いているときでした。「モリス少年って誰だろう」「マウスを見つけることができるんやろか」などと思っているうちに、家に着きました。
鍵を開け、玄関に立って、「皆さん、静かにしてください…」から始まる晴弘さんの語りに引き込まれながら、靴も脱がずにいました。そして…
「……全米デビューを果たしました。デビュー名は○○○○○○○○」
ここで一気に涙、涙、涙。このモリス少年を信じた先生も素晴らしいし、それをしっかり受け止めたモリス少年、そしてクラスメイトたち、いろんなことが浮かんできて涙が止まりませでした。
そのあと、我に返り、医者からもらっていた風邪薬を昼食後に飲み忘れて、帰宅後すぐに飲もうと思って台所へ。もちろんイヤホンは付けたままです。そこであのしもやんと晴弘さんの
「今やCM1曲10億円」
「え~10円置くんちゃうん」
に泣きながら大爆笑!口の中にあった薬と水を全て吐き出してしまって、「あ~あ」でも、また大笑いしました。
いろんな偶然が重なったというか、きっと必然だったのかも知れません。神様がこの話を初めて聴いたときのことを忘れないようにするために僕にギフトしてくれたような気がします。
そのあと、何度も聴いて、涙と笑いに包まれ、幸福感を味わっています。
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「○○○○○○○○」は、CDをまだ聞いていない人にとってはネタバレになるといけないので、意図的に伏せました。あしからず。