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映画『望み』

できるだけ週に1本は映画を観るようにしています。
先週は阿部寛主演の『護れなかった者たちへ』と
堤真一・石田ゆり子主演の『望み』をアマゾンプライムで観ました。

二つとも胸に沁みるいい映画でした。
このうち妻と一緒に観た『望み』を紹介します。

主人公は建築士の石川、その妻・貴代美。
高校生の息子は規士(たけし)、中学生の娘は雅(みやび)です。

おしゃれな家に住む、誰もが羨むような家族だったのですが、
規士がサッカーでケガをして部活を辞めたことから、その日常が一変します。

練習試合の中でケガをしたのですが、ちょっと不良っぽい相手のチームのAが
「規士は最近調子に乗っている」と、
わざとぶつかって足に大ケガをさせたのでした。

そのことを知っている友達がAに言いがかりをつけたところから
規士と不良グループを巻き込んだちょっとしたいざこざになります。

そして、ある夜、外出した規士はそのまま姿を消します。
翌日、新聞はある殺人事件を報じていました。殺されたのは規士の友人でした。

その事件から家に帰ってこない規士が疑われ、
マスコミが石川の家に押し寄せます。

警察もマスコミもそして世間も「犯人は規士ではないか」となっていきます。

これはその数日間の石川家の様子、父親と母親の心象を描いた映画です。

大きな事件の渦中にある加害者、被害者の家族は、
かくも過酷な状況に心が押しつぶされそうになるのかと、
マスコミの容赦のない報道、
無名のいやがらせに家族は苦しみ続けます。
映画とは思えないほどのリアリティでカメラは両親の苦悩を描きます。

堤真一と石田ゆり子の演技力の高さにしびれました。

物語のラストでは、石川家の家族も、
彼らに憎しみの目を向けていた仕事の取引業者も
涙と震えが止まりません。

見る者の魂を揺さぶります。