お金の使い方、その極意
お金が嫌いな人はいないと思います。宗教家のお坊さんですら托鉢をしてお金をもらっています。
お金はいろんなものに交換できるから便利なのです。
だからたくさんあると交換価値が増すので、
寄付をするにせよ、困っている人を助けるにせよ、
たくさんあることに越したことはありません。
ただ、一つ難点があります。
稼ぐのはさほど難しくありませんが、使うのが難しい。
「お金の使い方」を教えてもらえる機会がほとんどないのではないでしょうか。
「稼ぐほうが難しい。使うのは簡単」と言う人は、
お金の本質を全く持って分かっていないと思います。
稼げない理由は単純です。
勉強不足、努力不足、勇気不足。この三つだけ。
自分をもっと磨いてスキルや心のレベルを上げればいいのに、
やらないんですよ。誘ってもついて来ないんです。
お金を上げるから朝6時の勉強会に来ませんか？と言うと
みんな来るでしょう。
でも、「稼げる人間になるから朝6時に来ませんか？」と言うと、
「朝苦手なんですよ」と言うんですよ。不思議ですね。
こんな話を聞きました。
ある勉強会に軽井沢に住むＫさんが東京で開催される勉強会に来ました。
余裕がないので節約するために鈍行で３時間半かけて来ました。
講師の先生が「新幹線だとどれくらいかかるんですか？」を聞くと、
「約１時間です」とのこと。先生は言いました。
「では、次回から新幹線で来ましょうよ。新幹線代くらい私が出しますから」
そして次の月の勉強会にＫさんは新幹線で来ました。
もちろん自分で支払ってです。
そしてこう言いました。
「先生、僕は新幹線に乗ってくる人生のほうが好きです。
毎回新幹線で来れるように稼ぎます」
数年後、彼は結構いい高級車に乗っていました。
その勉強会は全国各地で開催していて、
年末はみんな札幌に集まって望年会をします。
50人くらい集まります。
ただの飲み会です。
そのために飛行機に乗ってホテルを予約するんです。
こういうお金の使い方ってどうですか？
勿体ないと思いますか？ 普通、そう思うでしょうね。
お金は交換するために使うものです。
この場合のお金は「仲間」に変換します。
新しい仲間が増えます。
別にこの勉強会に参加して望年会に行きましょうと言いたいのではありません。
一番いいお金の使い方ベスト１は同じ得票数で二つあります。
一つは誰かを喜ばせるため。
もう一つは自分の遊びのためです。
これ、どっちかに偏ると面白くない人生になりそうじゃありませんか。
フィフティ・フィフティでこの二つです。
仕事は前者です。
誰かを喜ばせるために仕事をし、
稼いだお金は誰かを喜ばせるために使う。
それはお客様であったり、家族であったり、ご縁のあった人であったり。
僕の場合、難しいのは後者の「遊び」です。
今まで遊び上手ではなかったからです。
今では同じ志を持った仲間と、飲んだり、語り合ったり、旅行したり、学び合う時間が
僕にとって最高の「遊び」です。
そのために稼ぎ、そのために使うというわけです。
このバランスの取れたお金の使い方、考えてみませんか？
お金は手放すと、そのお金がいろんなものに変わって
その人のために働いてくれます。
有意義なものにお金を出すときは
「行ってらっしゃい～！頑張ってね」と言うといいかも。
「行ってきま～す。頑張ってきます。楽しんできます」と言いながら
お金は思う存分働いてくれます。