水谷もりひとブログ

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モノにも魂

いろいろ捨てようと思った。
捨てるって難しい。
今使っていなくても、思い出があるし、
いつか役に立つかもしれないし。
そう思うと捨てられない。

「それがいけないと」と開運アドバイザーの櫻庭露樹さんは言う。
「使っていないものは全部捨てたほうがういい」と。


これは「断捨離」ではなく「全捨離」である。

そもそもモノというのは、
その人のお役に立ちたいと思っている。
購入は出会いである。
あなたと出会えたモノは、本当に嬉しくて仕方がない。
その人のお役に立とうと、一生懸命働いてくれる。
それがモノの生きがいなのだ。

そして大事に使ってあげるとモノは喜ぶ。
車はその人を守り、
洋服はその人を輝かせ、
靴はいい出会いがあるところに連れて行ってくれる。
スポーツ用具はそれを使うスポーツ選手を応援する。
文房具だってそうだ。


しかし、使わなくなると、次第にモノは
「もう私は役に立たないのか」といじけてしまうらしい。
そのオーラが邪気となって、その人の運を下げてしまうというのである。

一番いじける性格のモノが洋服だそうだ。
かつてその人を輝かせていた洋服が、
一昨年から来てもらえないとなると、もう大変だ。
かつて大好きだった恋人に別れの宣言もしてないのに、
全く連絡していないようなものである。
愛されていた分だけ寂しさも悔しさも増幅して、邪気を放ち始める。

早く捨てて、解放してあげなければ・・・・

というわけで、引き出しの中を開けて、
奥のほうでいじけている文具を救い出し、見送ってあげよう。
クローゼットの中で泣いている服を探し出し、
きちんとさよならの言葉をかけてあげよう。

モノにも魂があるのだ!