水谷もりひとブログ

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映画『AIR/エア』を観ました

映画『AIR/エア』を観ました。
ナイキ(NIKE)のバスケットボールシューズ「エア ジョーダン」誕生秘話の映画です。

背景はだんたいこんな感じです。

・時代は1980年代初頭。
・全米のバスケ・シューズの圧倒的シェアは①アディダス②コンバース③ナイキだった。
・しかも①アディダスと②コンバースだけで7割強。
・ナイキのバスケ・シューズ部門は廃止の危機に瀕していた。
・ソニー(実在の人物)に「何とかしろ」とCEOから命令が下りる。

・1980年代初頭、マイケル・ジョーダンはまだNBAの試合に出たことのないほどの新人。
・しかも彼のチームはアディダスのシューズを履いていた。
・ソニーは有名な選手に何とかナイキのシューズを履いてもらいたいと模索していた。
・マイケル・ジョーダンは数名の候補の中の一人だった。しかし、ソニーは将来有望なマイケル・ジョーダン一人に絞った。
・ソニーは業界の暗黙のルールを破って、直接ジョーダンの実家に行って、母親デロリスさんに会い、交渉した。


観た後、いろいろ調べてみたら面白いことが分かりました。

・主人公のソニーを演じていたマット・デイモンと、ナイキのCEOを演じていたベン・アフレック、この2人が『AIR/エア』の製作者だった。

・母親デロリスさんを演じたヴィオラ・デイヴィスという女優のキャスティングを指名したのはマイケル・ジョーダン本人だった。
・マイケル・ジョーダンの両親役のヴィオラ・デイヴィスとジュリアス・テノンは私生活でも実際の夫婦。


・映画の中ではマイケル・ジョーダンの顔が映ることはない。その理由をベン・アフレックがこう語っています。
 
「彼は物語の中に常にいる。もし彼を演じる俳優を登場させて『マイケル・ジョーンダンです』としても、本人じゃないことはすぐに分かる。観客が、彼に関する自分の思いや記憶を投影させて、自分たちでその意味合いを読み取ってくれる方が効果的だと思った」



この「エア ジョーダン」誕生秘話は2012年6月18日号の社説で書いています。
ジェームズ・スキナーという国際的な経営コンサルタントから聞いた話が元ネタになっているのですが、映画の中心的テーマである「違約金問題」でちょっと違っていました。
スキナーさんが間違ってインプットしていたようです。

実話の映画化は、舞台裏を知るとさらに面白くなりますね。