水谷もりひとブログ

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人前で話すということ

5月22日号の1面から2面にかけて登場しているのは
FM東京で15年間、パーソナリティーとして、
スティーヴィー・ワンダーや松任谷由実さんなど、
超有名人をインタビューしてこられた西任暁子さんです。

僕が西任さんのことを知ったのはユーチューブ講演家・鴨頭嘉人さんを通してです。

鴨頭さんの講演の中でよく話し方の師匠として西任さんの名前が出てきていました。

鴨頭さんは「話し方の学校」を主宰していますが、
最初の頃は鴨頭さんと西任さんの二人でやっていたみたいです。

鴨頭さんといえば、スピーチのプロ。
話すテクニックはピカ一です。

スピーチにしても、プレゼンテーションにしても、講演にしても
誰かのために話をします。

なので「人前で話す」とは、「プレゼントをする」という感覚なのだそうです。
まさに「プレゼンテーション」の語源、それが「プレゼント」

聞いた人が、贈り物をもらったように、
喜んで家に持って帰れるような話をするということです。
「いい話を聞いた。これいつか使おう」と。

「話し方」は自ら進んで学ぼうとしない限り誰も教えてくれません。
「話し方が下手な人」には共通点があります。
「話し方が下手」ということを自分で気が付いていないということです。

つまり、自分が今話していることが
相手にちゃんと伝わっているのかいないのか、
関心がない。
あるいは相手に伝わっていないことに気が付いていない。

自分中心です。
スピーチにしてもプレゼンテーションにしても。

自分の思いや考えを伝えるというのは、「思いやり」なんですね。

特に大学の先生の講演とか、学校の先生のプレゼンテーション、
卒業式・入学式の教育委員会の人のあいさつ、学校長の式辞は悲惨です。


幸い僕は、人前で話すことが苦手だったにもかかわらず、
30代後半頃から講演の依頼が時々来るようになったので、本当に悩みました。
宮崎市内でやっていたフリーアナウンサーの「話し方教室」に通い、
また「LMP話し方教室」というものにも通いました。

さらに幸いなことに講演会を取材していたので、
うまい話し方の講師、ヘタな話し方の講師の話を聞いてきました。
うまい講師の話し方は真似しました。
下手な講師の話し方は反面教師にしました。

さらに幸いなことに、僕はそんなに頭がよくない。
だから難しい話ができない。
誰かの難しい話を伝えるときは、自分の頭で理解できるようなやさしい言葉に
言い換えて伝えていました。

話し方には基本的なテクニック、技術が必要です。
第一に「思いやりの心」です。
第二に「滑舌」です。
第三に「声=音の出し方」です。
第四に「間」です。
そして「笑い」です。

学べば学ぶほど話し方はどんどん魅力的に向上します。
まずは上手い人のテクニックを取り入れることです。

もちろん今回取材した西任暁子さんの新刊『誰が聞いてもわかりやすい話し方』
早速買いました。

えっ?
買ってないの?