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くるみの談話室 2988号(2023/08/14)
入院中も楽しく友だちづくり

会長 松田くるみ
 骨折で入院しました。去る5月、東京で開催される水谷講演会の応援に行くためにフライトを待っていた宮崎空港で転んだのです。

 空港スタッフの方が打撲した左足の膝を氷で冷やしてくれ、痛みを感じながらも飛行機に乗り、羽田空港に向かいました。

 羽田に着くと、立ち上がることができず、泣く泣く宮崎行きの飛行機に乗ってUターン。宮崎空港到着後、救急車で救急病院に搬送されました。診断の結果は膝の皿とその下の骨の骨折でした。

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 入院したのは近所の整形外科。最初は自分のことしか考えられなかったのですが、しばらくしてほかの患者さんと交流する中で聞く話は骨折の原因。

 階段から滑って落ちた人、お風呂の椅子に座り損ねて尻もちをついた人、道の段差でこけた人等々。

 高速道路で停車中の車に衝突した車の後部座席にいて骨折した女性もいました。運転者はエアバッグで無事。高速道路に車を停めていた人は、道の確認をしようと車外にいたため無事。後部座席から前の座席に激突した彼女だけが大怪我をしたのです。

 一番気の毒だったのは、2か月間の入院生活をして、いよいよ明日退院という日、病室のカーテンを引こうとしてバランスを崩し、足をくじいて、退院が延びた方でした。

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 入院生活の気分転換は、ほかの患者さんと談話室でおしゃべりすること。ある時は私のパソコンを談話室に持ち込み、アマゾン・プライムビデオの映画を観たりしました。長時間のおしゃべりが毎日続いていたのが迷惑だったらしく、談話室の使用時間が15分以内と制限されました(涙)。

 毎日部屋の掃除をしてくれるNさんとも仲良くなりました。

 ある日、「日本を美しくする会」発行の『掃除道』をお貸ししたところ、次の日、彼女が顔をイキイキさせて入室され、「感動しました。はじめて自分の仕事に誇りを持ちました」と言ってくれました。

 退院する日には、市内の学校のトイレを掃除する「掃除に学ぶ会」に一緒に参加する約束をしました。

 院内にはWi-Fiの電波は飛んでいませんが、スマホの共有ネットワークにつなげればパソコンでインターネットもできます。5分の面会時間、15分の談話室使用時間という制限を除けば不自由はなく、治療と仕事が両立できました。本当に便利な時代になりました。

(会長/松田くるみ)


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