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くるみの談話室 3090号(2025/10/13)
お米づくりから見えてきたこと

会長 松田くるみ
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 田んぼが黄金色に染まる稲刈りの季節です。2年前、私は無農薬でお米づくりをしているグループに入れてもらって、一反の10分の1(約100平方メートル)ほどのスペースをいただき、自分でお米を作りました。

 意気揚々と始めたにもかかわらず、集まって作業する日に体調が悪かったり、出張でいなかったりして人任せになり、みんなに迷惑をかけてしまいました。

 収穫できたお米は45キログラムほどでした。そのお米も日差しが強すぎて白化していたり、虫に食われていたりしてスーパーで購入するお米とは見かけが随分違っていましたが、美味しくいただくことができました。

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 45キログラムでは家族の1年分は賄えません。我が家では年間180キログラムのお米を消費します。昨年まで親戚の3つの農家さんから30キログラムのお米を2袋ずつ購入していました。自分で作ってみたことで、今年はご飯を食べる時、お米が育った田んぼの風景や、私たちのために作ってくれている親戚のお顔も思い出します。

 そして今年は、大分県にいる親戚が昨年他界されたので、そこから購入ができなくなりました。また、宮崎の親戚の農家も後継者がまだいないので、いつまでお米を作ってもらえるのか心配です。

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 先日、宮崎県議会議員の齊藤了介さんから「スマート農業」の話を聞きました。「スマート農業」とは、人工知能(AI)やロボット技術などの先端技術を活用して、農業の生産性を向上させるための新しい農業の形態です。作業の自動化や効率化で農家の方の負担軽減にもなるそうです。

 それから、お米には飼料用米と食用米がありますが、昨今のお米の値段の高騰の影響で、飼料用米を作っていた農家さんが食用米を作るようになったとお聞きしました。

 数年前と比べてお米の値段は2倍に上がっています。高くなると一粒一粒を無駄にしてはいけないという気持ちが強くなります。それは自分で作ったお米を食べるのと同じような感覚です。

 お米は日本人の主食ですから、どのご家庭でも昨今の「コメ事情」は深刻ではないかと思います。

 令和の米騒動や自分のお米づくりの経験などを通して、日本人として大切なことにあらためて気づかせてもらいました。

 (会長/松田くるみ)


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