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くるみの談話室 2958号(2022/12/19)
何気ない一言で……

会長 松田くるみ
 私のライフワークのひとつが、子どもがお世話になった中学校へ絵本の読み聞かせに行くことです。

 先日読んだ絵本は、横山宮子さんの手作り絵本『けっこんしてください』でした。いろんな動物の求婚の仕方を楽しく描いているので、思春期に入ったばかりの中学生にはいつも好評です。みんな興味津々で、時に笑いが起きたり、驚きがあったり、読み終わると拍手が湧いたりします。

 先日、ふとあとがきを読んだら、「改訂版をつくるヒントをくださった、みやざき中央新聞の水谷もりひとさんと松田くるみさんに心から感謝いたします」と書かれてあり、目を丸くしました。「2014年改訂」ですから、8年前にどんなアドバイスをしたのか忘れてしまいましたが、その時、何気なく言った一言が改訂版のきっかけになったみたいです。

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 先日、「夢が叶いました」と連絡をくれた読者さんがいます。「ご恩返しがしたくて、年賀広告を出します」とのこと。宮崎県川南町在住の上村真澄さんです。彼女は現在、インターネット上の美術館「大鳳堂 広重の旅する美術館」を主宰しています。

 上村さんとは宮崎県の「第1回女性100人委員会」で知り合いました。その時、彼女から「ふるさと美術館をつくりたいんです」という夢を聞きました。写真家の黒木一明さんの写真に勇気をもらったとのことで、購入した一枚の写真を見せてくれました。

 弟さんを亡くし、落ち込んでいた上村さんが、美術作品から力をもらった最初の出来事だったそうです。私はそのきらきらした瞳を見ながら、「真澄さんならできるわよ」と言いました。

 彼女はそれから「美術館開設」の夢に向かって、エッチングを学んだり、武蔵野美術大学の通信講座を受けたりしていました。

 昨年は「作品が集まってきたので、そろそろ場所を探しています。古民家のようなところがあればありがたいのですが」という連絡もありました。

 ところが、意外なカタチで実現したのです。それがネット上の美術館です。今、歌川広重の『木曽街道六十九次』や源氏物語の『五十四帖』を公開しています。浮世絵は作品が小さいものが多いので、画面上で隅々まで味わうのもいいなと、そのホームページを拝見しながら思いました。

 今年も最後まで、そして続く年も、何気ないひと言にも心を配ってまいります。皆さま、今年もありがとうございました。

(会長/松田くるみ)


年末年始のスケジュールについて

〇発行スケジュール
休刊:12/26、1/2、1/9 発行:1/1(お正月号)、1/16、1/23、1/30

〇営業スケジュール 12/28(水)~1/3(火)まで休業
※いただいたお問合せへの対応は1月4日(水)以降となります。

次回発行! お正月号の予告

・安岡定子さん「人生に悩んだら論語」
・黒川伊保子さん「人工知能は天使か悪魔か?」
・ひすいこたろうさん「名言セラピーの世界へようこそ!」
・野口聡一さん「野口聡一さんが語る宇宙の食」

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