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くるみの談話室 3008号(2024/01/22)
逆に励まされる電話掛け

会長 松田くるみ
 今年は「波乱の幕開け」でした。元日には能登の大地震、二日には羽田空港の大事故、被害に遭われた皆さまにお見舞いを申し上げます。

 私たちの会社では、読者さんの安否を確認したくて、みんなで手分けしておそるおそる電話掛けをしました。能登半島以外の地域の人たちは「私たちは大丈夫ですから」と言われ、そのあとの能登の人たちを気遣う言葉に胸が熱くなりました。

 「自分のところに物資が届いているので、緊急車両の動かない朝の時間に被災地まで届けに行ってきます」と言う心強い人もいました。

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 「10日経っても断水していたため、庭の井戸の配管を繋ぎ直して台所で水が使えるようにしました」という話も聞きました。とてもいいヒントをいただいたと思い、わが家でも井戸を掘ることにしました。

 実は、随分前から井戸を掘ろうと思っていたのですが、「いつか掘ろう」と思っていただけで、具体的に行動を起こすことはありませんでした。

 地震で井戸まで壊れたら仕方がありませんが、今回の能登半島の地震で、「住める家はあるのに水が出ない。でも井戸があって助かった」という話を聞くと、やってみる価値はあると思ったのです。

 そんな時、不思議な出会いがありました。私が所属しているロータリークラブは毎年、新春の会合の時にみんなで神社に参拝します。今年はその帰りに井戸掘り業者の看板が目に飛び込んできたのです。早速、訪問して、工事の依頼をしました。

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 さて、電話掛けの話に戻ります。留守電にメッセージを入れていた、高校に勤務する花園先生から折り返しのショートメールがありました。

 「あの日は七尾市能登島町にいました。津波が押し寄せて高台へ逃げました。激しすぎる揺れで死を覚悟しました。学校も大変な状況でした。本日職員室を片付けていたら、きれいにファイリングして保管してある日本講演新聞を見つけました。その直後に松田さんからの電話、とても勇気づけられました。『能登はやさしや土までも』という言葉があります。優しいみんなでこの困難を乗り越えていきます!」

 このメッセージになぜが逆に励まされ、泣けてきました。そう言えば電話掛けをしていると「ようこそ」「ようこそ」と言葉を掛けてもらいました。石川県の美しい言葉なのでしょう。これからも被災地の皆さんに心を寄せていきます。

(会長/松田くるみ)


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